みなさん、こんにちは。

3月11日。

あの東日本大震災から今日で5年です。

午後には「東日本大震災5周年追悼式典」が開かれ、

私も出席してまいります。


全国でいまだに17万4000人余りが避難生活を強いられており、

復興の遅れも大きな課題です。

警察庁のまとめによれば、1万5894人の死亡が確認され

行方不明者は6つの県で2561人となっています。

「震災関連死」は、10の都県で少なくとも3407人。


東日本大震災に、弔う心に終わりはありません。


それぞれの3月11日をお過ごしかと思います。

中には今日が、卒業式という方、ご家族もいらっしゃる

のではないでしょうか。


今日が誕生日という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

今日、これから生まれてくる新たな命もあるかと思います。


お祝いごとは遠慮した方がいい、という考えもあるかも

しれません。

ですが、「3.11」をただただ下を向く日にしてはいけない

と思います。


もちろん、風化させてはないけません。

”日にち”を覚えるだけにしてはいけない。

何があったのか、何が出来なかったのか、

何をすべきだったのか、何を学んだのか、何を学ぶべきなのか。


そして、東日本大震災の翌日12日早朝には、

長野県北部・栄村で震度6強の地震も発生し、

全半壊など住宅被害は200棟を超え、

道路や線路などが破損しました。


震災発生時私は番組制作ディレクターとして

第一陣として栄村から災害報道をしていました。


連続して起こる大きな揺れ、緊急地震速報のアラーム

あの時の緊張感は忘れられません。

その後も栄村で取材をさせていただき、

地域が抱える課題、復興活動、村外からの支援など

取材をさせていただきました。


東日本大震災のなかで、「忘れられた被災地」でありながら

東北の被害規模の大きさに、支援の声をあげられない

葛藤があった地域です。


昨日3月10日は詩人・金子みすずさんが旅立たれた日でした。

ちなみに誕生日は4月11日です。

多くの詩を残されましたが、1つをご紹介。


「こよみと時計」


こよみがあるから、こよみをわすれて
こよみをながめちゃ、四月だというよ。

こよみがなくても、こよみを知ってて
りこうな花は、四月にさくよ。

時計があるから、時計をわすれて
時計をながめちゃ、四時だというよ。

時計はなくても、時計を知ってて
りこうなとりは、四時にはなくよ。


国の「集中復興期間」は今月で終了となります。

しかし原発の問題、避難所生活、住宅の再建、

インフラ整備など復興の遅れは大きな課題です。


政治は誰のために、何のためにあるのか。

政治は時に選択を、決断を強いられます。

1つの判断で全ての人を同じように納得させられる

ことは少ないかもしれません。

しかし、責任から逃れるのではなく、向き合い続けていく。


私も国政へと送り出していただいた者として、

これからも東日本はじめ、政治を必要としている

地域、声なき声にひかりをあてるべく

働いてまいりたいと思います。