昨日、北方領土返還要求運動原点の地である

根室市で行われた管内住民大会の会場で

「頑張ってね。」という激励と共に、会場に来られて

いた地元のお母さんから頂きました。

「たかちゃんとムネオさんが頼りだからね」との声に

ありがたい気持ちと、何が何でも!という気持ちでいっぱいです。


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昨日の午前中は毎年釧路の冬まつりにて返還要求署名活動。


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その後根室市にて根室管内住民大会に出席。


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今年は青空が広がり、島影がしっかりわかるような

お天気となりました。

隣接地域では展望台に上らなくても、船を出さなくても

北方領土が肉眼で見ることができます。


見えるのに行けない。

帰りたいのに帰れない。

また戻るからねと墓前に手を合わせたのに、

線香一つ手向けられない。

それが、私たちの北方領土です。

今年は例年より多くの方が会場に詰め掛けて下さって

いました。

その光景にただ喜ぶだけでなく、

「どうか今年こそ」という悲痛な叫びであると、

真摯に受け止めることが政治家のつとめだと思うしだいです。

日露関係のしわ寄せは一体どこにあらわれるのか。

それは、まぎれもなく根室はじめ隣接地域です。

サケマス流し網禁止の問題も、そうです。

今年12月で日ソ共同宣言から60年。

共同宣言にもあるように、まずは引き渡すとされている

歯舞そして色丹がまず解決されていれば

サケマス流し網の問題が起こりえたのか。

島が返ってくることは、海が返ってくる。

つまりは暮らしが返ってくる、未来への希望も同時に

見えてくる、ということではないでしょうか。

サケマス対策で100億円規模の補正予算が計上

されましたが、これからの生活への保障にはなりません。

仕事が減る、もしくは無くなることで、若い世代の人口は

ますます流出されてしまいます。

サケマス対策、地域経済の再生のためにも

やはり領土問題を動かす必要があります。

まずは提示がされている歯舞と色丹の帰属を確認する。

残る2島に関しては平行して、引き続きの協議をしていく。


安倍総理が訪ロのため日程を調整しているとのことです。

安倍総理のリーダーシップはもとより、

支える事務方の覚悟を期待してやみません。

外務省はじめ関係省庁がしっかりとこれまでの70年の

反省の意味も込めて、万全の環境づくりに注力して

していただくよう、働きかけていく所存です。



日本政府の考え方は、(以下、外務省HPより


『日本政府は,北方四島(択捉島, 国後島, 色丹島, 歯舞群島)

の帰属に関する問題を解決してロシアとの平和条約を

早期に締結するという一貫した方針を堅持しています。

また,北方四島の日本への帰属が確認されるのであれば,

実際の返還の時期, 態様については柔軟に対応する考えです。

としています。



ソ連時代のような「四島一括返還」でもなければ

日本共産党が掲げている「全千島返還」でもありません。

様々なメディアに

私があたかも「野党統一候補の支援を明言した」かのように

書かれていたり、話されている方がいらっしゃいますが

このように領土問題の1点をみても、

考え方が違うのは明らかです。


かつて「四島一括」と歴史を逆行するかのような

発言で、近づいていた解決の道が一層遠のいた過去があります。

その負の遺産は、

地元の皆さんの生活に重くのしかかっています。

地元の苦境を知るものとして、国益を考える政治家としても、

全千島返還をいまだに唱えている政党と共に行動

することはできません。


真に領土問題の解決をはかるために、

これ以上隣接地域の皆さんに負担を強いらせないために

譲れない私の思いです。



元島民の皆さん、そして地元の皆さんの声を改めて聞き、

進むべき道を間違ってはいけないと強く思う次第です。