みなさん、おはようございます。
様々な報道機関がメドベージェフ首相の
択捉入りについて報道しています。

また国内でも、岸田外務大臣や菅官房長官が
政府の立場で
「わが国の立場と相いれず、
日ロ関係の前進のため建設的な対応を求める」
などと述べ、訪問しないようけん制する発言を
しています。

こうした発言の中でよく
「遺憾だ」と述べられます。

確かに喜ばしいことではなく、
遺憾に思うことは当然です。

しかしながら、
だからこそ日露の間にいまだのこっている
大きな問題、領土問題そして平和条約の締結
を現実的に推し進めるためには
「遺憾である」で終わらせるのではなく
『北方領土は領土問題がある、現在係争中の地域だ。
だからこそ直接話し合いを進めていくべきだ』
と行動を起こしていくべきではないでしょうか。

8月末の岸田外務大臣の訪ロも
現実問題として何ら動きがないままここまで
きました。

9月は今、参議院で審議中の
安全保障法制の重大局面であり国内を出る
ことは極めて非現実的です。

そういう意味でも、8月の訪ロが本来はあるべき
スケジュール、日本の姿勢をしっかりと示す
タイミングだったのではないでしょうか。

領土問題を解決する、
その意を強くもつ安倍政権であるのであれば
早急に日本からカードをきっていくべきであると
感じます。

「遺憾だ」
この言葉に、どこか第三者のような遠さを
感じる元島民、そして返還運動原点の地の
地元の皆さんは虚しさを感じるのではないか。

政府には、もっと現実的、具体的に、我がこととして
腹の座った外交を心から願うものです。