質問)平成27年2月13日提出

答弁)平成27年2月24日受領


防衛大学校のいじめ問題に関する質問主意書


 防衛大学校の学生寮で暴行等を受けて抑うつ状態になり病欠に追い込まれたとして、男子学生が昨年8月7日、上級生や同級生8人を横浜地検に傷害や強要容疑で刑事告訴している。また、男子学生が刑事告訴する前に、小野寺五典前防衛大臣は8月5日の閣議後記者会見で、上級生らから暴力を受け抑うつ状態になったと訴えている問題について、「大学側として丁寧に対応し、事実関係をしっかり把握し再発防止に努めるよう指示した」と述べている。右を踏まえ質問する。


質問1

防衛省の施設等機関である防衛大学校でいじめがあった事実を防衛省として認識しているか。

答弁

 お尋ねの「防衛大学校でいじめがあった事実」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「男子学生」が、平成26年5月に、防衛大学校の別の学生らから私的制裁を受けていたことが確認されている。


質問2

防衛大学校でいじめがあったことに関し、中谷元防衛大臣の見解如何。

答弁

 お尋ねの「防衛大学校でいじめがあったこと」の意味するところが必ずしも明らかではないが、幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどる防衛大学校において、不法又は不当に精神的又は肉体的な苦痛を与える行為が行われることはあってはならないと考えている。


質問3

防衛大学校でいじめがあったことに関し、安倍内閣総理大臣の見解如何。

答弁

お尋ねの「防衛大学校でいじめがあったこと」の意味するところが必ずしも明らかではないが、幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどる防衛大学校において、不法又は不当に精神的又は肉体的な苦痛を与える行為が行われることはあってはならないと考えている。


質問4

小野寺元防衛大臣は閣議後の記者会見で、「大学側として丁寧に対応し、事実関係をしっかり把握し再発防止に努めるよう指示した」と発言しているが、具体的にどのような再発防止策を指示したのか、明らかにされたい。

答弁

お尋ねの「指示」については、小野寺防衛大臣(当時)から防衛大学校長に対して、防衛大学校において不法又は不当に精神的又は肉体的な苦痛を与える行為が行われないよう、再発防止策の検討について指示したところである。


質問5

現時点で防衛大学校から防衛省に対し、新たにいじめの報告等を受けているか。確認を求める。

答弁

お尋ねの「防衛大学校から防衛省に対し、新たにいじめの報告等を受けている」の意味するところが必ずしも明らかではないが、平成二十六年八月以降、防衛大学校から、不法又は不当に精神的又は肉体的な苦痛を与える行為が行われたことが確認されたとの報告は受けていない。


質問6

今後防衛大学校でいじめが起こらないために、防衛省として具体的にどのような対策、対応を行っていくべきと考えるか。

答弁

 お尋ねの「今後防衛大学校でいじめが起こらないために」の意味するところが必ずしも明らかではないが、防衛省としては、平成二十六年九月十七日に防衛副大臣を委員長とする「防衛省におけるいじめ等の防止に関する検討委員会」を設置し、いじめ等の防止に関する有効な施策を検討しており、同委員会において実施することとされた施策を積極的に推進していくことが重要であると考えている。