質問)平成27年1月27日提出

答弁)平成27年2月6日受領



新たに選出された沖縄県知事に対する政府の対応等に関する質問主意書




沖縄県宜野湾市にある米海兵隊普天間飛行場を名護市辺野古に移設する政府案に反対し、普天間飛行場の県外移設を訴え、2010年の知事選挙で当選した沖縄県の仲井眞弘多前知事が、2013年12月27日、一転して辺野古の埋め立てを承認した。一方で、昨年一月十九日、沖縄県名護市長選挙が執行され、反対する現職が二期目再選を果たした。更に同年十一月十六日、同じく辺野古の埋め立ての反対を訴えていた翁長雄志氏が新たに沖縄県知事に選出された。

右と答弁書(内閣衆質186第59号、内閣衆質186第4号、内閣衆質186第24号)を踏まえ、質問する。


質問1)

政府として、普天間飛行場の辺野古移設を進める考えは、翁長知事が誕生した後も変わりはないか。確認を求める。

答弁)

普天間飛行場は、沖縄県宜野湾市の中央部で住宅や学校等に密接して位置しており、その危険性を一刻も早く除去することが必要であると考えている。同飛行場の移設については、沖縄において様々な意見があることは承知しているが、キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に代替施設を建設する現在の計画が、同飛行場の継続的な使用を回避するための唯一の解決策であるという考えに変わりはない。政府としては、同飛行場の一日も早い移設・返還を実現し、沖縄の負担を早期に軽減していくよう努力していく考えである。


質問2)

仲井眞前知事はじめ歴代沖縄県知事が上京し、内閣総理大臣に面会を求めた際、総理がそれに応じなかった事例は過去にあるか。

答弁)

お尋ねについては、面会の申込みの方法は様々であり、網羅的に把握しておらず、お答えすることは困難である。


質問3)

質問2で、あるのなら、面会に応じなかった具体的な理由と併せて、それぞれの事例をすべて挙げられたい。

答弁)

お尋ねについては、面会の申込みの方法は様々であり、網羅的に把握しておらず、お答えすることは困難である。


質問4)

2014年12月、翁長知事が上京した折、更に2015年1月14日官邸に予算要望で訪れた際、安倍晋三内閣総理大臣並びに菅義偉内閣官房長官は、同知事と面会する時間をとらなかったと承知するが、右の理由は何か。翁長知事が普天間飛行場の辺野古移設に反対していることが理由であるのか。

答弁)

お尋ねについては、日程上の都合によるものであり、御指摘の理由によるものではない。


質問5)

翁長知事の誕生は、沖縄県民の多数が普天間飛行場の辺野古移設に反対しているという民意が明確に示されたことに他ならない。政府として、沖縄県民の民意を尊重し、改めて同計画を見直す考えはないか。

答弁)

普天間飛行場は、沖縄県宜野湾市の中央部で住宅や学校等に密接して位置しており、その危険性を一刻も早く除去することが必要であると考えている。同飛行場の移設については、沖縄において様々な意見があることは承知しているが、キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に代替施設を建設する現在の計画が、同飛行場の継続的な使用を回避するための唯一の解決策であるという考えに変わりはない。政府としては、同飛行場の一日も早い移設・返還を実現し、沖縄の負担を早期に軽減していくよう努力していく考えである。