みなさん、こんばんは。


今日は本会議もあり、東京でしたが

「11月ってこんなに暖かかったっけ??」と

何度も言いたくなるような、そんな日中でした。


おだやかな一日であることはいいですが、

日本全体の異常気象や、四季がある日本において

季節感がなくなっているような状況に不安を

感じるものです。


さて、今日は新聞記事を引用させて頂きます。


「先住民族か疑念」 小野寺道議、アイヌ政策質問で発言

(北海道新聞 11/11 17:55)

道議会会派の自民党・道民会議に所属する

小野寺秀(まさる)氏(51)=帯広市=は11日の

道議会決算特別委員会で

「アイヌが先住民族かどうかは非常に疑念がある。

グレーのまま政策が進んでいることに

危機感を持っている」

との考えを示した。

 環境生活部が所管するアイヌ政策に関する

質問での発言。

小野寺氏は

「われわれの祖先は無謀な、むちゃなことを

アイヌの人たちにやってきてはいない。そういう

自虐的な歴史を北海道で植え付けるのは

いかがなものか」

とも述べた。

 アイヌ民族をめぐっては、

札幌市議の金子快之(やすゆき)氏(44)=東区=

が8月、短文投稿サイト「ツイッター」に

「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込み、

札幌市議会が9月に議員辞職勧告決議案を可決した。

<どうしん電子版に全文掲載>


2007年に国連の「先住民族の権利宣言」。

そして翌年6月6日、衆参両院にて全会一致で

「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」

が可決されました。

この「疑念がある」と発言された道議も、

議会という場で、発言されたのであれば

もちろんそれなりの考え、認識、なによりも思いで

発言されたかと思います。

で、あればしっかりと、なにゆえ「疑念がある」と

言われるたのか根拠をしっかりと示すべきでは

ないでしょうか。

根拠なくしての発言であれば、ただの推測や

思いつき、もしくは思い込みでの発言であれば

アイヌ民族の皆さんに対してはもとより

議会の場をも軽視している、ひいては

北海道の代表と言う立場を、責任の重さを

軽くみているのではないでしょうか。


世界の潮流をみても、

先進国と言われる国々の中で日本は

先住民族の権利確立に関しては後進国であった

といっても過言ではないと思います。

オーストラリア、カナダなどから多くを学んでいる

段階です。


また、アイヌ民族を日本における先住民族

と決議したことは、日本という国としてあらゆる

場面において大きな意味を持ちます。

その1つが、「領土問題」です。


北方領土の国後島には、博物館があり

そこにははっきりと「アイヌ民族が暮らしていた」と

展示コーナーがあります。

日本がアイヌ民族を先住民族と2008年に

ようやく認めたことで、いまようやく


「アイヌ民族=日本の先住民族は

国後に、北方領土に暮らしていた」と

堂々と述べられます。


国会決議を覆す発言をされるのであれば

しっかりと、その理由を述べて頂きたいと

思います。

冷静な議論がされることを、注視してまいりたいと

思います。