平成26 年10 月15 日 衆議院法務委員会速記録(議事速報)
○奥野委員長 次に、鈴木貴子君。
○鈴木(貴)委員 質問に立たせていただきます。
鈴木貴子でございます。
まず冒頭、無所属でありながらこうして質問の
機会をいただきましたことを全ての委員の皆様に
感謝、御礼を申し上げます。
そしてまた、松島大臣にきょうは質問をさせて
いただくわけでありますが、大臣は就任挨拶の中
で、それまで権利が尊重されてきたとは言いがた
く、十分な支援を受けられずにおられた犯罪被害
者やその御家族の方々に光を当て、支援をするの
は、治安を預かり、犯罪の抑止を責務とする国の
役割と、まさに優しさと力強さが、そしてまた大
臣のお人柄もにじみ出たような御挨拶を伺わせて
いただきながら、私も、国会議員として現在唯一
の二十代の国会議員でありまして、初めての昭和
六十年生まれ、まあ六十一年生まれなんですが、
生まれの政治家であり、また、数的に非常に少な
い女性の議員として、ある種マイノリティーの一
人と思っておりますが、松島大臣にも今後ともま
た御指導いただきたいな、このように思っており
ます。
それでは、早速質問に入らせていただきます。
就任御挨拶の中で、可視化の議論について大臣
触れておられました。
まず質問させていただきます。
そもそも、取り調べの録音、録画という可視化
の議論がなぜ始まったと大臣はお考えでしょうか。
議論そもそもの本質的背景、理由について、大臣
の所見をお尋ねいたします。
○松島国務大臣 検察改革の一環、検察改革と申
しますのは、今次官をされていますが、厚生労働
省元局長の全く無罪だった事件、そしてそれに伴
う事件、こういった事件の後に、検察が生まれ変
わらなければいけないんだ、取り調べのやり方も、
刑事司法も変えなきゃいけないんだということで、
そのうちの一つとして、取り調べの録音、録画制
度というものの検討が始まったと考えております。
○鈴木(貴)委員 今大臣も、いわゆる村木事件、
郵便不正問題のことも今御指摘がなされましたが、
私としまして、例えば一検事、一個人による不適
切な取り調べが行われていたというだけであれば、
その検事が処分されれば済むべき話ではないのか
なと。しかし、現実におきましては、法制審が開
かれ、特別部会と、このような形で議論の場が持
たれているわけでありますが、それについての大
臣の御見解を求めたいと思います。
○松島国務大臣 端緒は一特捜の検事の調べによ
るものであったとしても、その風土、とにかく有
罪を急ぐとか、いろいろな意味での検察が染まっ
ていた風土を改めなければいけないんだというこ
とを検察みずからが悟ったからスタートしたんだ
と思います。
○鈴木(貴)委員 今、大臣は風土というお言葉
を使われましたが、大臣も、組織、体制としての、
不適切な、改善をすべき危機意識というものを持
っていらっしゃるのかな、このように思っており
ます。今、うなずいていただきました。
まさに就任の御挨拶の中でも、検察改革のため
の取り組みを着実に実施してまいりますと大臣も
述べられておりますが、実際、法制審議会でのこ
の議論、可視化について、三年という時間が既に
経過をしております。大臣が就任御挨拶の中で、
検察改革を着実に実施してまいりますと述べてい
らっしゃいますが、この三年間との違い、大臣が
描いていらっしゃる検察改革、これまでの取り組
みとは何を変えていかなくてはいけないのか、何
を変えないといけないのかという点について教え
ていただけますでしょうか。
○松島国務大臣 検察改革、鈴木委員がおっしゃ
いますとおり、この三年間、それに取り組んでき
たわけです。そして、この三年間で相当の進展が
得られたと思っております。というのは、私は、
その改革という流れの中の終盤のところに大臣と
して登場したような、終盤であり、そして終盤が
これからのスタートである、そういう位置の時期
に大臣になったものだと思っております。
この議事速報は、正規の会議録が発行される
までの間、審議の参考に供するための未定稿
版で、一般への公開用ではありません。
後刻速記録を調査して処置することとされた
発言、理事会で協議することとされた発言等
は、原発言のまま掲載しています。
今後、訂正、削除が行われる場合があります
ので、審議の際の引用に当たっては正規の会
議録と受け取られることのないようお願いい
たします。
その一つが、先ほど少し言われました取り調べ
の録音、録画制度について、今既に試行は始まっ
ておりますけれども、それの基準を法制審の答申
において盛り込まれた、そういうふうに思ってお
ります。