みなさん、こんばんは!
今日、議員会館内にて
イギリス大使館主催で「死刑制度に関する勉強会」
が開かれており、出席してきました。
報告書「誤判の必然性:死刑事件における司法」
の出版を祈念し、専門家としてソール・レーフロインド氏
をお招きしての勉強会です。
イギリスでは、冤罪事件の影響で死刑廃止。
死刑制度と冤罪の関係性を中心に、お話があり
出席した議員との忌憚のない意見交換もありました。
やはり、
「刑事司法は完璧でない、という認識の上で
議論をする必要性がある」
という発言は、重みがあります。
日本でも
最近では袴田さんの事件など、
もしかしたら無実の人が死刑執行されていた
かもしれない・・・
そんな可能性を浮き彫りにした出来事も
ありました。
さて、
英オックスフォード大学で犯罪学を研究されている
佐藤舞さんが死刑制度に関しての国民調査の
分析をされています。
面白かったのは
「日本では死刑賛成の人の多くの理由が
・巨悪事件が増えてきているから
・死刑制度は犯罪抑止につながるから
とされているが、学術的な根拠はない」
との発言です。
また、
内閣府が実施している世論調査の結果は
常に80%以上の死刑制度維持、
という報道がなされます。
しかし、回収率の低さを配慮した結果の
補正がされていないことを指摘されていました。
60歳代が76%の回収率に対して、
20歳代では47%と差異になっています。
また死刑制度「廃止派」の比率が多いのは若年層。
その意見が反映されていない欠陥があると言います。
つまりは、バイアスがかかっているということです。
死刑制度は非常に難しいトピックかもしれませんが
まずは、立場はさまざまであれ
国民議論にする必要があるのではないでしょうか?
メディアや権力に躍らされず、つくられた結果ではなく
一人ひとりが考えるべきでは?
そうしたことが、
冤罪防止への取り組みにもつながったり
再犯防止のための活動につながったり・・・
貴重な機会を頂いた、
イギリス大使館の皆さんにも
この場を借りてお礼申し上げます!