みなさん、こんばんは!

27日午前10時、袴田巌さんの再審開始が

決定しました。

そして異例の追加決定、

・死刑執行の停止

・拘置の停止



また、何よりも

裁判長が「捜査当局による証拠ねつ造の可能性」

とまで言及するという、まさに異例のコメントです。



しかし皆さん、

@毎日新聞

この静岡地裁の決定に、法務・検察幹部には

動揺が広がった。(中略)


東京電力女性社員殺害事件の再審無罪などを踏まえ

「鑑定(技術)が進み、裁判所の再審のハードルが

低くなっていると感じる」と話した。



また、「証拠の捏造(ねつぞう)の疑い」とまで言及された

ことについて、ある幹部は

「衝撃だ。検察にとって非常に厳しい決定内容だ」と

戸惑いを隠さなかった。


「再審」は誰でも請求できるものではありません。


刑事訴訟法第435条に定められています。

・証拠となった証言・証拠書類などが、虚偽または

偽造・変造が証明されたとき。

・無罪を言い渡すような新たな証拠が発見されたとき。

・・・などなど細かい法定があります。

また、「証拠」というものは実は基本的には

捜査にあたる検察側が管理をしています。

そのため「無罪を裏付ける新たな証拠」

を形でおさめることは非常に高いハードルです。

なぜなら、弁護側に有利となるような

証拠は最初から開示されないことが往々にして起こるからです。

なので、報道されている

「再審のハードルが下がっている」といった発言は

その道のプロフェッショナルの発言でしょうか?

ならば、

「捜査の進め方が、法と正義の解釈が倫理が低下している」

と言いたくなります。

私は袴田さんの死刑判決を出した裁判官、捜査にあたり

証拠を発見、提出、また取調べ、自白の強要を行った

警察官、検察官に然るべき責任をとって頂きたい。

そして、組織として体制として、しっかりと検証を、

見直しを、反省、猛省をして頂きたいと思います。

これが正直な思いです。


私たち国民は、安心安全な捜査を、また裁きを

委ねざるを得ないんです。

然るべき捜査、然るべき判断を下してもらわないと

いけないんです。

だからこそ、こういった冤罪が起こるたびに

明らかになるたびに言葉にならない悔しさを感じます。

ですが、だからこそ私は言いたいんです。

私は、それでも司法を、そして捜査当局を信じていると。

いや、信じたいんだと。

法と正義にのっとり、国民の安心安全という公益のために

働いていくんだ、そのためには時に苦しい検証を内省を

していくんだ、という姿を決意を見せてもらえるものだと

私は今だからこそ信じたい、そう思います。