静岡地裁の袴田事件に対する再審開始決定に対する

袴田巌死刑囚救援議員連盟会長コメント

 本日午前10時過ぎ、静岡地裁が袴田事件第2次再審請求について再審開始決定を出したとの知らせを受け、袴田巖死刑囚救援議員連盟の会長として、これほど喜ばしいことはありません。まずは、村山浩昭裁判長・大村陽一裁判官・満田智彦裁判官の英断と、長年袴田さんを支えてきたご家族・弁護団・支援者の方々の並々ならぬ尽力に、心から敬意を表します。

1980年に死刑判決が確定して以来約33年、文字通り命がけの闘いの末に、重い再審の扉が漸く開き始め、自由という眩いばかりの光が、暗闇の獄中で呻吟する袴田さんにもきっと届いていることでしょう。そしてその光は、固く閉ざされた袴田さんの心をも徐々に開いていくものと期待します。

しかし、袴田さんはまだ獄中にあります。再審の扉も完全に開いたわけではありません。心身を病んだ袴田さんを一刻も早く救い出すため、そして開き始めた再審の扉が閉ざされることのないよう、我々議連は弁護団や支援者の方々と力を合わせて、これまで以上に努力していく所存です。

平成26327

袴田巖死刑囚救援議員連盟

会長 塩谷 立