みなさん、こんばんは。


今日、報道がありましたが

27日に袴田巌さんの再審の可否が決定されます。



1980年、一審静岡地裁は死刑を言い渡し、

死刑が確定しました。


袴田さんは無実を訴え、

様々な新たな証拠と共に再審請求をしています


第1次請求審では、死刑確定となった

一審を担当した元主任裁判官が

「無罪の心証だったが、他の裁判官を説得できなかった」

と涙ながらに告白し、再審開始を求める上申書も

提出されています。


何よりも、

確定判決で袴田死刑囚の犯行着衣とされる

「5点の衣類」が最大の争点です。


弁護側は衣類に付着した血痕を

精度のより優れている現在のDNA鑑定を用いて


袴田さんのDNA型と一致しない


という、専門家の鑑定結果を提出しています。



無実を訴える袴田さんへの対応、処遇は

人権侵害ともいえます。

捜査段階である取り調べでは

連日12時間(最高16時間)にも及ぶ長時間の取調べ。

アルコール中毒の患者を留置所の同じ房に入れて

睡眠を妨げるなどをおこないました。


裁判では、「自白」調書が何度となく変わっていること

警察の自白強要を認めて、44通の調書を違法として

採用しませんでした。


また当初は、

警察が袴田さんの部屋から押収したパジャマにごく

微量の血痕が付着していたことなどから、

このパジャマを着用して犯行に及んだものと主張しました。


しかし、

事件から1年2カ月後、今度は味噌タンクの中から5点の

衣類が発見され、検察は

『当初は犯行着衣をパジャマとしましたが、

5点の衣類が犯行が犯行着衣である』と主張を変更。


起訴当時、検察は

犯行着衣はパジャマであるとした自白に沿う主張

がなされていました。


公判途中から突然、

犯行着衣が「パジャマ」から「5点の衣類」に変更。

そして死刑が確定です。


しかし、第二次再審ではこれら5点の衣類は

袴田さんのものではないことが新たな事実で

明らかになったばかりか、

事件とは無関係なものであることが明らかになりました。

5点の衣類に付着していた血痕をDNA型鑑定したところ、

袴田さんはじめ、4人の被害者のものという結果も

出ませんでした。


有罪率99%、この数字は果たして

誇るべき数字なのでしょうか?


日本の第一審有罪率は99.9%世界一と言われています。


検察官により起訴された事件の1000件に1件が無罪、

という意味です。


検察の使命とはなにか?


「有罪そのものを目的とし、より重い処分の実現

自体を成果とみなすかのごとき姿勢となってはならない」


と検察改革のすえ、策定された理念にも

書かれています。


まさに、いま、そして27日

日本の司法の在り方が問われていると

思います。


袴田巌死刑囚救援議員連盟としても

1日も早く谷垣法務大臣に

要請書を渡すべく目下、動いております。


たった1つの命を、

たった1度の人生を

過ちで奪ってはいけない。

そんな権利は、誰にもないと思います。