何度となく「(死刑囚)袴田巌さん」に関して
ブログなどで発信をしてきました。
今いちど、多くの皆さんに“えん罪”の可能性
が次々と明るみになっている事実を
お伝えしたいと思います。
袴田さんが殺人犯とされた、一家4人殺害事件は
1966年6月に静岡県静岡市で起こりました。
そこで、凶器である「クリ小刀」の購入先とされた
刃物店で働き、公判で
「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と
証言した女性(87)が実は
「本当は見覚えがなかった。
思っていることと違うことを証言した」と
話していることが、共同通信の取材で分かり報道
されています。
その女性の長男(64歳)は、
1967年7月の静岡地裁での公判に
検察側証人として出廷し帰宅した際に
「証言の仕方を教えてくれるんだね」と
話していたことも語っています。
つまり、以前ブログでも紹介した
「証人テスト」において本来の目的である
“事実確認”ではなく、証言の誘導が
されていた可能性が濃厚となった、
ということです。
また、
「捜査員から見せられた顔写真の中に
見覚えのある顔があった。
事件の二~三カ月前に見たような気がする」などと
証言をされましたが、
実は
「店を訪れた捜査員に数十枚の顔写真を
見せられたが、
見覚えのある顔はなかった。」
とのこと。
別の日に捜査員が
「犯人がこの店で刃物を買ったと話している」と言い
犯人が書いたものとして手書きの地図を見せた。
女性は地理関係が正しかったので
「だったら店に来たのだと思う」と答えた、ということです。
また、その凶器についての信ぴょう性も
疑われており、弁護団も異論を唱えています。
なぜなら、凶器とされた「クリ小刀」は
4人を殺害したとされながらも
一切の刃こぼれなどが確認されていない
からです。
専門家によると、
4人の殺害に使われていたのであれば
刃や、その一部に刃こぼれなどの損傷が見られるはず
との見解を示しています。
つまり、
捜査機関が証拠を捏造したことを示す重要な証言
または証拠として提出される見込みです。
下の写真アムネスティインターナショナルの
定期雑誌です。