《質問》
米国大使による我が国のイルカ漁に対する発言に関する質問主意書
ケネディ駐日米国全権大使が、本年一月十八日、我が国の和歌山県で行われているイルカ漁について、「非人道性を懸念している」との批判をツイッター上でしたと承知する。
右を踏まえ、質問する。
一 我が国のイルカ漁に関し、その歴史的経緯等、政府が把握している詳細を説明されたい。
二 我が国のイルカ漁を規制する国際条約等の取り決めはあるか。
三 ケネディ大使の発言に対する政府の認識如何。我が国のイルカ漁は非人道的であると、政府は認識しているか。
四 ケネディ大使の発言に対し、政府としてどのような反論、抗議をしているか。
五 ケネディ大使の発言を受け、政府としてイルカ漁を行っている地元地域に何らかの協議を行っているか。
右質問する。
《答弁》
米国大使による我が国のイルカ漁に対する発言に関する質問に対する答弁書
一、三及び四について
政府としては、イルカを含む鯨類は重要な水産資源であり科学的根拠に基づき持続的に利用すべきと考えており、また、イルカ漁業は我が国の伝統的な漁業の一つであって法令に基づき適切に実施されていると認識している。このような我が国の立場については、米国政府に対するものを含め、これまで内外に説明してきており、引き続きイルカ漁業に対する国際的理解を得られるように努力していく所存である。
二について
我が国のイルカ漁業を規制する条約その他の国際約束はない。
五について
従来から、政府としては、イルカ漁業に対する国際的理解を得られるように努力しているところであり、その一環として、地元関係者とも意見交換を行ってきている。