【平成25年6月5日提出 6月14日受領】

《質問》



国会議員の定数削減に係る安倍晋三内閣総理大臣の見解に関する質問主意書




一 安倍晋三内閣総理大臣は、日本国の行政の長である内閣総理大臣であると同時に、与党自由民主党の総裁という立場に就いていると承知するが、確認を求める。


二 昨年十一月十四日、当時の安倍総裁は、当時の野田佳彦内閣総理大臣と党首討論をし、国会議員の定数削減を実施することに合意していると承知するが、当時安倍総裁として、具体的にどのような合意内容に同意をしているのか、詳細かつ正確に説明されたい。


三 現在政府与党は、衆議院の小選挙区の定数をいわゆる「〇増五減」する改正法案の成立を目指していると承知するが、右は二の合意内容と合致するものであるか。


四 本年四月十七日の党首討論において安倍総理は、民主党の海江田万里代表に対し、「野田氏は『〇増五減』を優先させると約束した」旨の発言をしていると承知するが、確認を求める。


五 四の発言は、二の合意内容と合致するものか。


六 本年六月二日、石破茂自民党幹事長はNHK番組の中で、野党の言う衆議院議員定数の大幅削減について、「定数だけ削ればいいと言う論争は一種のポピュリズムだ」との旨の発言をしていると承知するが、安倍総理として、右の発言内容を正確に把握しているか。


七 六の石破氏の発言に関する安倍総理の見解如何。安倍総理においては、内閣総理大臣であることを理由に答弁を避けるのではなく、自民党総裁の立場に就いていることに鑑み、答弁することを求める。


八 安倍総理として、二の合意内容を踏まえ、具体的にどの程度の国会議員の定数削減を目指しているのか説明されたい。なお、安倍総理においては、内閣総理大臣であることを理由に答弁を避けるのではなく、自民党総裁の立場に就いていることに鑑み、答弁することを求める。



 右質問する。



《答弁》


国会議員の定数削減に係る安倍晋三内閣総理大臣の見解に関する質問に対する答弁書



一について



 政府としては、安倍晋三内閣総理大臣は、自由民主党総裁でもあると承知している。



二、三及び五について



 お尋ねについては、いずれも政党の代表者としての発言に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。



四について



 平成二十五年四月十七日の国家基本政策委員会合同審査会において、お尋ねのような発言があったことは承知している。



六及び七について



 御指摘の発言については、報道により承知しているが、政党の役員により行われたものであり、政府としてお答えする立場にない。



八について



 お尋ねについては、議会政治の根幹に関わる問題であることから、まずは、各党各会派において御議論いただくべき事柄と考えている。