こんばんは!

今日は、根室からの更新です。

日付が変わってこんな時間で申し訳ありません。。。


5日、サンクトペテルブルグで日ロ首脳会談が行われました。

このタイミングもうけ、ひとまず国後訪問シリーズを終えたいと思います。


今回の会談前、メディアでは「北方領土交渉の加速化を期待」といった

内容で報道がされていました。

一部では「大きな進展なく」といった”がっかり”感を出している報道

もありましたが、決して失敗ではもちろんなく、確実に次につながる

有意義な会談だったのではないでしょうか。

そして、来月バリで開催されるAPECでの首脳会談も合意された

ことからも、定期的かつスピーディーな会談日程が見えているのは

大きな意味をもっていると思います。


プーチン大統領は、挨拶の中で「双方の貿易が拡大している」などと

双方の経済連携についての発言が目立っていたかと思います。

一部では「経済>北方領土交渉」とみた記事などをありましたが、

この発言こそ「北方領土交渉」へのカギではないでしょうか?


これまでの「国後訪問シリーズ」でも書きましたが、

インフラの整備、住宅はじめ技術提供、物流など日本だからこそ

できる経済活動が多く存在していると思います。

そうした日本主導の経済活動が相互理解、

ひいては協調に、そして領土問題を更なる高みへと引っ張るカギに。


日本が、国後をはじめとする北方四島において

積極的かつ具体的な出資、投資、建設目標などを打ち出すことで

「経済」に強い関心をもっているロシア・プーチン大統領は

これまで以上に日本と向き合う姿勢を示してくるのではないでしょうか。


そのための場が、今回合意された来月のAPECでの次期首脳会談

となれば、生産的かつ建設的な一歩になるのでは???


経済話ばかりで領土交渉への直接的な話があまりなかった・・・と

するのではなく、

発言が何を意味しているのか、

何を打ち出そうとしているのか、

そうした部分の分析をしながら、次の一手を打ち出すのが

外交であり、政治なのではないでしょうか。


様々なカードがある。

いかにそのカードを組み合わせるのか。

どのカードの組み合わせが国益につながるのか。




首脳会談の前に、実際に国後訪問をすることができた

のはありがたいタイミングだったな、と今改めて感じます。

また、今回の訪問は「よし、これで行けた!」ではなく

領土問題をライフワークとしていく者として、

腰を据えた継続性のある政治的関わりをもつための

最初の一歩です。

これからも、自分に与えられた立場でそして可能性を最大限

生かしていけるよう行動していきたいと思います!


国後リポートはこれでひとまず、終わりですが

今後は写真を掲載していきます!

そこに携帯などで読んでくださっている方にも読みやすいように

短い説明や感想などを載せていきたいと思います!