今日は釧路の自宅泊まりです。よしっ!!チョキ


釧路はご存知の方も多いかと思いますが、過去に大きな地震(震度6+)

が何度か起こっています。

我が家の家具も、タンスや食器棚、TVなども地震による転倒防止策

として揺れ軽減マットやポール、棚が開かないようにするロックなどを

かけています。

他には壁や、高い位置に物は置かない、絵などもかけない・・など。

皆さんも防災、そして何より減災対策はされていますか??


22日の東京新聞に

「耐震、省エネ 基準厳格化 クリアで税優遇」

成長戦略第二弾の柱となる企業の設備投資を促すため、

耐震性や省エネの基準を今より厳しく。

設備の更新を促し、応じない企業には課税を強化するなどが

有力案として浮上。

また、5月に成立した改正耐震改修促進法で再来年までにホテル

や旅館の耐震診断が義務付けられ、結果が公表されることも

合わせて決まりました。


もちろん、安心安全が何よりです。ですが、同時に今後抱えるであろう

課題も考えなくてはいけないのでは、と。

例えば・・・

木造の歴史ある老舗旅館

耐震不足とわかっても、今度新たに決められた厳格な基準に沿うため

にはまとまった大きな資金が必要になると思います。

それではなくとも、観光客の減少などで苦戦している観光地にとっては

大きな打撃。打撃ならばまだよいですが、

資金を今すぐに調達、また対応できる旅館やホテルは実際どのくらい

あるのでしょうか


よく耐震化のUPのために、「筋交い」を入れる場合があります。

ですが、

景観などが売りの観光地にとって建物や、宿泊施設の窓になかなか

X形の筋交いを導入するというのは、あまり現実的ではないのでは・・・

ただ困ったことに、X形の筋交いが比較的安価な対策の1つです。


NHKでディレクターをしていた時に実は、

「歴史的建築物」を地域の財産として保存しよう!

という動きがある一方でその耐震化に関する、

もしくは耐震判断の補助制度がなかなか整備されていない

いう現状と課題についてリポートしました。

鉄筋造りの建物の場合は筋交いが対策の1つとして浮かんできます。

ですが、木造建築の場合には金具を使う筋交いを入れることが難しい、

そしてそもそも”耐震強化”に見合わない場合が出てくる指摘する

専門家も。一定の力(プレッシャー)が、一極に集中することで、

木造建築の強み・個性である自然免震効果が妨げられる、

という考えのもとだそうです。


老舗とされる旅館、歴史ある建物、

耐震化に力を入れなくてはいけないことは、明らかです。

ですが、「~~までに耐震基準をクリアすること!」と

一方的に伝えることはできても、そのための対策、助成制度なども同時に

考えなくては数千万、億単位の費用が掛かる場合

(基礎に手を入れるとなると大がかりです)

全国各地の観光地、温泉地、歴史的建造物は消えていってしまうかも

しれません。


耳触りの良しあしではなく、

実際に”現場”ではどうなのか?

幅広い、様々な角度から物事をとらえ、考えていきたいと思います。