『強くて美しい女性は悩ましい・・・かも』from シティーハンター | 仕事とマンガと心理学

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心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

こんにちは、プロフェッショナル心理カウンセラーの織田です。

強くて美しい冴子さん。
大好きです。


5人姉妹の長女、父親は警視総監
キャリア組で、お家もお金持ちそう。
いわゆる文武両道で、警察に入るって言ったら
絶対に「君ならどこの省庁でもいけるのに」とか
不思議がられたのではないかと。

読んでで、いつも思うんですよ。
この人は、どうして警察に入ったんだろう。

父親が警察にいたから?
ううーん、そういう分析もできるけどー。
この人は、今は(今っていつだ)ともかく

若いころ、女性であることが

嫌だった人だったりしないかなって

思ったことがあるんですよね。

でも、別に男性になりたいとかじゃなくて

とにかく「女性」っていうことが

嫌だったんじゃないかと。

 

頭脳明晰で、とびぬけた運動能力

気も強くて腕っぷしもいい。

お父さんも、警視総監ってことは

すごいんだけれど

ああいう人だから

ストレートに尊敬できなかったところが

あったろうし。

 

だからねー、恋愛もうまくいかないよね。

男でも女でもどんな性でも

恋愛って譲れるところとか

勝ち負けを捨ててる部分がないと

いい恋愛ってできない気がするんだけれど

この人、勝負から降りたりしない

そういうかたくななところあるもんねえ。

 

それがまた魅力だったりするんだけれど

だから

冴羽さんとは憧れあうってところは

あったと思うし

実際、気も合うんだろうけれど

でも、恋人にはなれなさそう。

うん、エンジェルハート読んでると

いい仲間だよね、この二人。

でも、「裸の付き合い」はできなさそうな感じ。

 

うん、槇村お兄ちゃんのほうが

ずっと似合ってるなあ。

あの人は、最初から

人間関係に勝負を持ち込まなさそうだから

(だから冴羽さんともうまくいくんだろうし)

若さゆえにケンカもしたんだろうけれど

でも、勝負しない槇村お兄ちゃんに

勝負しかしない冴子さんだから

「合う」までに時間かかったろうけれど。

 

槇村お兄ちゃんが死ななかったら

いいカップルになってただろうなあ。

 

ある程度「強い」女性ってね。

女性であることが屈辱というか

根本で負けちゃっているって感じちゃうというか

なんか、許せない時を持つことって

あるような気がする。

 

これは、属する文化の中で

女性がマイノリティーの場合、なんだけれど。

能力は申し分ないし

それだけの努力もしているし

なのに、もって生まれた、

自分ではどうしようもない部分で

「負けてる」・・・マイノリティだっていう

そういうことが許せない。

 

でも同時に性自認って

別に自分で決められないから

それこそ、もって生まれたものだから

自分に誇りをもっているのに

その自分が許せないという矛盾を抱えて

頑なになっていく。

 

どこかで、手放すことができたら

そこから楽にのびのびできるんだけれど。

 

冴子さんの統合はいつだろうか?

シティーハンターから、今エンジェルハートを

続けて読みつつ

そんな先が楽しみなのでした♪

(まだエンジェルハートは途中なのだった)

 

続きます♪