『カフェという距離感』from シティーハンター | 仕事とマンガと心理学

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心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

こんにちは、プロフェッショナル心理カウンセラーの織田です。

 

今日も海坊主さんです💛

織田は結構、好きみたいです💛

 

 

さて、シリーズ後半からエンジェルハートまで

なぜかカフェのマスターです。

これは、似合ってないけれど

しっくりくる。

 

なんで、接客業なんでしょうね?

シティーハンターでは

美樹ちゃんがまず始めていて

そこに収まる形でマスターですけれど

最初は「今日一日だけ」と言いつつ

すっかり定着しました。

 

エンジェルハートに至っては

一人で切り盛りしています。

 

なぜカフェなんでしょう。

 

この人、基本優しいんですけれど

人が好きなんだと思うんです。

冴羽さんは、ちょっと人に対しては壁があるでしょう。

自分のテリトリーに入れる人とそうじゃない人を

結構線引きするタイプだと思う。

 

海坊主さんは、確かに自分のことをあれこれ話す人じゃないけれど

そういう意味では

あまり壁のない人なんですよね。

 

冴羽さんは、もっこりを始めとした

「笑い」という煙幕を張って

人見知りな自分をごまかしているところがあるけれど

海坊主さんは

独特の感覚で周囲の人をよく見てる。

 

人の期待を裏切らず

ある一定の年齢まで「いい子(人)」を

やってたんじゃないかなーなんて

思うことがあります。

 

どういう経緯で傭兵をしてたのかわからないけれど

本当に自分が選んでいなかったら

頑としてやらないタイプと思うんですよ。

だから、

冴羽さんは選択肢なしに

戦う人生になってるけれど

海坊主さんは、きっと選んでる。

 

信条に従って選んだのか

誰かのために選んでいるのか

わからないけれど

黙って悩んで黙って決めて

ある日突然旅立った・・・みたいな感じで

傭兵人生に身を投じたような気がする。

 

ただですね、

この人は人のことは好きなんでしょうけれど

冴羽さんと違ったところで不器用だから

黙って悩んで黙って決めて

黙って行動するから

周りの人は何が何だかさっぱりわからない(笑)

 

そういう意味ではメイワクな方です。

そうそう、シティーハンターでも

自分も一緒に行くと黙って決めて

表現したのは

冴羽さんの愛車から座席を引っこ抜いたっていう

そういう行動ですもんね。

 

これ、男子の友達にはいいけれど

女子には伝わりにくいですよ。

それでもって「どうして」と問われると

説明するということに恥じらって

うるさいとか怒鳴ってしまうんだ、きっと。

(それで泣かれた日にゃもっと困るんだろう)

ミキちゃんが年頃になったら大変だ。

 

で、カフェ。

 

もしかしたら、人が好きなくせに

優しい表現が苦手な彼には

カフェぐらいの距離感が

丁度いいのかもしれませんね。

カウンターの分だけ距離を空けて

遠すぎないように

近すぎないように。

 

よく見る顔の常連さんだって

考えてみれば名前も知らないような。

けれども、横顔に浮かぶ表情だけは

よく知っているような。・・・

 

激しい時代を生き延びて

平和な母国で暮らす今の彼の夢は

なんでしょうか。

きっと、その何かの為に戦場に行ったのだとしたら

それは叶ったのか失ったのか。

 

でも、悲しみも痛みも全部ひっくるめて

多分後悔だけはないんだろうと思います。

 

だから今

穏やかにカフェのマスターできているんじゃないのかな?

名脇役の風格。

海坊主さんは

なくてはならない存在なのです。