『そして、人は大人になろうとして生きていく』from シティーハンター | 仕事とマンガと心理学

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心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

前回、冴羽さんのココロの変化を
発達心理学でちょっと追っかけてみましたが
勢い余って、エンジェルハートまで読んでると
シティーハンターの物語は
冴羽さんが少年か大人へ成長していく
まさしくその過程を読ませていただいたのだなあと
勝手に思いました。

大人って、本来、自由。
それは、自由を手に入れるために
自分の人生に自分が責任を持つから。

だけれど、それだけではなくて
人と共に生きる責任を
どうやって引き受けようかと考える・・・

これもまた、大人へのステップじゃないのかな、と
思うんです。

冴羽さんは、考えたんでしょうねえ。

友だちはなんとか出来てるけど
恋人はいなさそうな感じの彼。
「守らなきゃいけない人」っていうのは
重かったんでしょうけれど
「守りたい人」は
重たいどころか、
人生のどんな重みも背負えていけるって
思えるぐらいに
パワーになる。

香さんへの思いを
初めて素直に語った冴羽さん、
肝心なところでどもっちゃったのかな?
ちゃんとは言えてませんがww
ここから後、
落ち着きが出るような気がしてならない。

実際には事件続きで
物語としてはそれどころじゃないんだけれど
彼は、マズローの5段階欲求説で言うところの
「愛と所属の欲求」が満たされるんですよね、この辺りで。

友だちもいる。
大事なパートナーもいる。
裏社会だけど
誇れる仕事もある。

そう、人の幸せには
これがあれば、まずステキ。

で、ヨクバリさんは、
承認とか自己実現とか
星を見上げちゃうんだけれど
ラストシーンから考えると
冴羽さんと香さんは
昔話のように
「そうして、みんなで幸せに暮らしました」とさ・・・
と、なるんでしょう。

と、思っていたら
エンジェルハートですもんね。

でも、どうしてこの物語になるのか
わたしには、とっても自然に思えるのです。
エンジェルハートも大好きなのです❤️




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