アメリカマサチューセッツ州の田舎町に住んでいます。
バイデン大統領が、選挙公約を実現する形で
学生ローン返済免除を表明しました。
うちのアメリカ夫は
「今まで頑張ってちゃんと払ってきた人が損をする。もっと違った形で(みんなが平等に恩恵を受けられるような)
アメリカの人みんなが納得できるようなことができないのか」
と文句を言ってました。(ちなみに彼は大学中退ですがその分の学生ローンは返済済みです)
わたしの感想としては
「アメリカの人って良くも悪くも思い切ったことするよな!」です。
もちろん選挙公約を守るという点は素晴らしいです。
(政治家は嘘つき、っていうイメージがいつの頃からかあるので。沖縄で生まれ育ったからでしょうか。いつも選挙の時には「基地返還」を公約に掲げるけど実際はうまくいかない政治家がたくさんいるので)
学生ローンが日本のそれにあたるものに比べてものすごい額だし、
もともとの大学の学費が恐ろしく高いので、
今学生ローンを払っている人たちはかなりラッキーです。
でも確かに、じゃあこれまで頑張って払ってきた人や
学生ローンを払える自信がなくて大学進学を諦めた人たちには不平等ですね。
家族や知り合いから、大学の学費の話を聞くとその額がすごすぎて
将来息子と娘をどうやって大学に行かせるんだろうと途方に暮れることもあります。
バイデン大統領および民主党候補者には、この政策を向こう20年ほど続けてもらいたいです。(笑)
アメリカに来てまだ10年ほどですが
貧富の差がはっきりしているのは身をもって感じます。
お金持ちの子はいい学校に行って習い事もたくさんして、
休みにはたくさん旅行に行ったりして楽しそうですが
家庭の経済状況が厳しい子は、家での食事もままならず学校で食べる朝ごはんやランチが唯一の食事の場合もあるとか。実際に我が町も、夏の間「18歳以下は無料でランチ配ります」みたいな看板を公園やコミュニティセンターなどで見ます。
私の勝手な分析として、アメリカって大金持ちとかなり貧乏な層が大きく、中流層が少ないような気がするんですよね。
今回の学生ローン返済免除が、アメリカの中流にあたる人たちの助けとなり、もしかしたら大学進学を諦めざるを得ない人たちが大学に行くことが出来て、中流層が増えて相対的に階級の配分が変わったりして、社会に何らかの好影響を与えてくれないかなと期待してます。
そんな事を、無邪気に遊んでる子どもたちを見ながら考える午後です。