毎年、911が来るたびに
思い出す詩があります
「最後だとわかっていたなら」
作・ノーマ コーネット マレック
訳・佐川 睦
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
私はもっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように
祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
私はあなたを抱きしめてキスをして
そしてまた もう一度呼び寄せて
抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを
聞くのが最後だとわかっていたら
私はその一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくても
分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・
「あなたを愛してる」と
私は伝えただろう
確かにいつも明日はやってくる
でももしそれが私の勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
私は今日
どんなにあなたを愛しているか
伝えたい
そして
私たちは忘れないようにしたい
若い人にも
年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや
抱擁や
キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも
大切な存在だということを
そっと伝えよう
「ごめんね」
「許してね」
「ありがとう」
「気にしないで」
伝える時を持とう
そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
23年の前のこの日
私は、フィリピンのミンダナオ島に住んでいました。
ミンダナオ島は
イスラム教徒が多い地域で
テロの後は
日本政府から渡航勧告が出され
ただでさえ、危険地域と言われていたのが
一気に厳戒レベルが上がりました。
日本に住んでいた時もよりも
死が身近にある場所だったと思います
世界全体が厳戒態勢になり
悲しみで包まれていたとき
この詩を読んで
大切な家族のこと
恋人のこと
友人のこと
大切なひとたちのことを
思い出しました。
とても逢いたくなりました。
「ごめんなさい」と言いたくなりました。
「ありがとう」と言いたくなりました。
「愛している」と言いたくなりました。
そのとき、私は心に決めました。
大切な人を、大切にしていこう。
今を生きよう。
そして、私は、大好きなフィリピンでの生活に
ピリオドを打ち、翌年、日本に帰国しました。
それから、心のことを学び
自分自身とも、たくさん向き合って
そして、気づいたことは
いちばん大切な人を
大切にすることは
自分自身を大切にすること
何よりも
自分を、大切にしたい。
自分を、愛したい。
自分を、ゆるしたい。
自分を、認めたい。
そして、
大切な人には
後悔することがないように
存分に大切にしたい。
どんなに、離れていても
今はもう逢えなくても
あななたが幸せでありますように
あなたの心が喜びでありますように
あなたが愛で満たされていますように。
大切なあなたへ
当たり前のように過ぎていく日々の中で
— チンタカ【心の癒しと解放】 (@chintaka226) September 11, 2024
本当は、当たり前のことなんて
何ひとつない。
様々な体験を味わえることも
生きているからこそ。
世界のどこかで
今も起こり続ける紛争
生きている私たちが
互いの違いを認めあい
愛とやさしさ持って
人と接することが出来ますように。
#911
大切な人には
— チンタカ【心の癒しと解放】 (@chintaka226) September 11, 2024
大切にできるときに
大切だと思う自分の気もちを
素直に伝えたい
受け止めてくれるだろうか
答えてくれるだろうかと
あれこれ考えてしまうこともあるけれど
伝えられるときに
伝えられるというのは
幸せなことだと思う