不適切にもほどがあるのドラマがとても面白くて、また、考えさせられること、共感できることがたくさんありました。
職場で、いつも自分の若いときの話ばかりする上司がいました。職業柄、お話好きな方が多いので、大体年配の上司は話すと止まりません。
急いで帰りたいときや、仕事をすすめたいときに声をかけられて、初めは楽しくお話ししていてよかったのですが、そのまま何十分も話が止まらない…というのはよくあることです。
その中で「昔はもっと大変だったのよ。〜なんてなかった時は〜…」というフレーズをきくとうんざりしていました。また始まった…という気持ちです。話をするのは楽しいときもたくさんありますし、やっぱり経験豊富な方の話はとても勉強になる。でも、「昔は〜」ばかり続くと、こちらとしてはもう令和ですけど…となります。
ドラマをみて、「昔話をしてるんじゃなくて、青春の話をしているだけ」というようなセリフがあって…そうだよなぁと。昔話をしたいわけじゃなくて、若かった頃の生き生きと、色褪せない思い出を語ってるだけなんだなぁと。そう思うと見方も変わるなぁと思いました。
それから、30代の、板挟み世代のことも描かれていて、仲里依紗さんの役にすごく共感。。
ベテランの気持ちも、若手の気持ちも理解できるからこそ、間に挟まれて中堅としてのバランスの取れた立ち振る舞いを求められる苦しさ。
それはドラマであからさまに描かれていたわけではありませんが、うまく言葉にできない気持ちを、ドラマを通して代弁してもらえたような感覚でした。
そして、ドラマでもありましたが、
「寛容になりましょう」
という言葉も印象に残りました。
昭和が生き辛いとか、平成や令和が生き辛いとか、どちらが良いとか、そういうことではなくて、人にも、社会にも、もっと寛容になることが必要なんだなぁと。そして、自分にも。
色々、考えさせられるドラマでした。