大正3年に作られた
故郷の歌
私が初めて択捉島蘂取村の
自由訪問に行った際
母から
故郷を歌うからハーモニカを吹いてと
言われました
戸惑いながらも
藪の中の草を刈り墓石を綺麗にして
手を合わせて拝み
故郷を皆んなで合唱しました
家は壊されて一軒も無く野原が広がり
初めて行く母の故郷に驚いたものです
あれから7年経ち
故郷の歌の歌詞の意味も知り
どうして母が私にハーモニカを吹くように頼んだのか、歌う大切さが
今はちゃんと理解できます
曲を作った岡野貞一さんのメロディーはとても優しく
詩を作った高野辰之さんの歌詞は
心に響く
今、生徒さんが使っているテキストにも
故郷、おぼろ月夜、春の小川などの
名曲が
現代的で素敵なピアノアレンジで
載っています
どの曲も古き良き時代の
日本の風景が頭に浮かびます
次、択捉島蘂取村に行く時は
曽祖父の墓石の前で
しっかり伴奏をしたいと思います