2月7日東京の国立劇場で行われた北方領土返還要求運動全国大会。
1部が終了し休憩。別室に呼び出された私を含む後継者•元島民の3人。
通された場所で待つとドアを開けて入って来たのは安部総理大臣。
その後自己紹介をし5分間の対話
午後、選抜され元島民•後継者数名と首相官邸に招かれ1時間対談して参りました。
朝まで安倍総理大臣と会う事を
きちんと知らされていなかったので
何がなんだか分からず…でも緊張せずに、目を見てお伝えしたい事をしっかり話せたと思います。
私が選ばれた理由…
3年前の会談で安倍総理大臣からプーチンさんに手渡しその場で読んでいる姿がテレビで映し出されました。
『お母さんが書いた手紙!!読んでるね!』
数ヶ月間寝る間も惜しんで、日本語で文を書き、70歳になって習い始めたロシア語に直し
ロシア語の先生達の多くの方々のお力添えもあり添削も受けて、筆記体で何度も何度も練習して来た努力は
この日の為にあったのかと目頭が熱くなり祈るような気持ちで固唾を飲んでテレビの画面を家族見守りました。
母が書いた手紙の事は、誰にも言っては行けない事でしたが、最近国会で安倍総理が母の名前を出した事で解禁になりました
その後、航空機墓参が開始されました。
その航空機墓参に昨年母に『お母さんがきっかけになったんだから一度行ってみない?』
飛行機の中から見る国後島•択捉島ほ元島民も初めてみます。
ある人は自分の漁場が見えるといい
泣きはじめます。
幼い頃遊んだ浜が見える
あの山はちゃちゃ岳だ!とか
皆んな窓に釘付けです行けども行けど島は途切れません。
今まで、あまり進展がなかった北方領土問題
何でもいい、少しでも進展があればという気持ちで母はトライしたのだと思います。
そして、上陸できない場所が沢山ある今
上から見ることができる航空機墓参は
とても意味のあるものだと感じました。
私が呼ばれたのは、家族にも内緒で勧められた国家プロジェクトに母が関わったから。
母の代理で行くのだから
責任重大と重みを感じました。
島の行く末を何度も皆んなで丁寧にお願いして来ました。
安倍総理大臣のお気持ちも直接聞けこの先どんな展開になるのか…
頑張ってほしいとしか言えませんが
高齢になった元島民の事を考えると
もう時間はないです。