「ぶつける」と「伝える」の違い | 12枚の羽根の歌

12枚の羽根の歌

生きることは踊ること!

今日、夕方5時半から7時半くらいまでの間に、怒涛のようにいろんな出来事があった(笑)

 次男の一歳下のちびちゃんたちが急に3人遊びに来て、
 りんごを3個剥いて食べさせているところに保育園から「○○ちゃん、行ってますか?!」って詰問調の電話が入り(遅番保育の子だということまで知らず、他の子と一緒に本人が来たいっていうのを、そのまま連れてきちゃったので。親の方には連絡したんだけどね)、
 さらに仕事上の電話連絡が2件、
 電話で話している間に、次男が自分で自分をトイレに閉じ込めてしまいギャン泣き(外から話しかけて落ち着かせ、鍵の開け方を教えたら簡単に出られた)、
 おにぎりを16個くらい作ってみんなに食べさせ、味噌汁をあっためて食べさせ、おかずを作り、
 お迎えが来た子たちを一人ずつ送り出し(うちひとりは、母がウチに来るの初めてだったので、大通りまで迎えに行き)、
 またまた仕事上の電話がかかってきて、割と丁寧に話していたら、
 その間に、昼寝をしてなかったらしい次男が寝始めたので、泥だらけの足だけ足湯できれいにして、

やっと8時前、すべてが落ち着いた。
我ながら、処理能力高いかも


そうそう。表題の件について。


保育園の職員さんから電話がかかって来た時、けっこう感情的なものをぶつけられたんですね。
その人はもともとそういう人(というのは、過去にも似たようなことはあったし、他の人の体験でもよく聞く)。
 「なんで○○なの?!」
 「だって△△じゃない!!」
という言葉がよく出る。誰に対してもね。子どもたちのことはとっても大切に想ってくれていて、その思い入れゆえだ、とは思うんだけど。。

で、今日も、私は子どもたちにワーワー囲まれてあんまり頭が回らなかったので、きっと声かけが足りなくてびっくりさせちゃったんだろうな、っていうのは後から考えてわかったんだけど(周りの人たちがいきさつを見ていたから、ちゃんと伝わったらしい)、
その職員さんにいきなり言われても、何のことだかさっぱりわからなかったのです。
で、子どもの行方がわかって「あーよかった、それならいいんです」で済むかと思いきや、何だかまだいろいろ言うので、「すみません」って謝ったら、「はい」で話がおしまいになった。

そして、私の中には「???」が残った。
私はいったい何に対して謝ったんだろう? って。

謝罪を求められているような感じがしたから謝ったんだ。
なんだか責められてるような気がしたから。

で、相手は気が済んだようだけど、私の方にはもやもやが残った。


感情をぶつけられたんだ、っていうのはよくわかった。前に似たことがあった時は、それでしばらく凹んだ。
今回は、「あ、またこのパターンだ」ってすぐわかって、「この人は、必要以上に人の気持ちを乱してくる人だったっけ」って思い出し、
実際に起こってたことは「行き違い」のレベルのことだから、そこまでひどいことじゃなかったよなぁ、と思った。


で、うーーーーーんと後になってから、「そうか、遅番預かりの子だったから、いなくなったら職員さんはびっくりするのか。これからは一言かければいいんだ」ってことに思い至った。


客観的に見ると、そりゃそーだ、と簡単にわかるようなことですねあせる
私もよくよく抜けてたなぁ、と。


なんでそこまで思い至らなかったかって言ったら、
ぶつけられた感情に対処するので手一杯だったからだ。


そうかー、
「これこれこうだったから、次はこうしてくださいね」って言われてたら、すぐに納得できるようなことだったんだよね。


感情的な負荷は、判断力を鈍らせる。

相手に良い判断をしてほしかったら、感情をぶつけるのではなくて、情報を伝える方がいい。


感情をぶつけるんだったら、良い判断は期待できないと思っておいた方がいい(笑)


……てなことを思っていたら、またまた仕事の電話がかかってきた。
チームワークで親子問題に対処する仕事をしていて、私は親御さんの担当なんだけれど、
聞くと、そのお母さん、ちょっとNGなことをしてしまったんですね。「それはしないで下さい」と言ってあったことを、しない方がいいと知りつつ、してしまった。
そうすると、こちらの計画通りに進まない部分が出てきてしまうんだけれど、

何だかまったく責める気持ちが起こらなくて。
だって、起こってしまったことは起こってしまったんだものね。
だったら、そこから最大限良い部分を引き出して、しない方がいいことは次からしないようにしてもらって、この先につなげていけばいい。

相手は敵じゃないんだから。一緒に歩みを揃えていくべき存在なんだから。

この親御さん、最初はかなり感情のアップダウンが激しくて、不安や不信感をぶつけられたりもしたんだけれど、
その都度正面から向き合って、きちんと解消していくうちに、だいぶ「ふつうの(感情ぐわんぐわんでない)」やり取りができるようになってきたのです。そして、こちらの言うことも、ちゃんと聞いていただけるようになってきた。


感情が悪いっていうことではなくてね。
「なんでこうなるの! おかしいでしょ! あんた間違ってるよ!」って「ぶつける」のと、
「あ、そうなりましたか。この部分は○○だから、このままでは困りますね。こうしていただけますか?」って「伝える」のとの、違いですね。

相手を凹ませることが目的なのか、
一緒に建設的な目標に向かって進んでいくのが目的なのか。


貴重な学びだったなぁ。

仕事や社会的な付き合いでよりも、親しい人との間の方が、つい「ぶつける」をやってしまってる気がする。


キャッチボールをしたいんだったら、相手が取れそうな球を投げなきゃね。



……というわけで、次に件の職員さんに会ったら、「すいません、この前は気が回らなくて」って、改めて伝えようと思います☆
最初は「うっ」と感じたけど、いろんな気づきにつながって、なんだかむしろ感謝。