昨日、新宿にある小さな映画館、
K'ｓシネマに行ってきました。
友達が出演した映画を観てきたのです。
何と！
オムニバスながら、
3人の出演者の一人。
これって主演ってことですよね。
彼女が、「女優になりたい」と言い出したのは、
確か50歳を越えてから。
老後も全く心配ない仕事をもちながら、
ハワイのWSで、それを宣言してきたと
いうのです。
その頃の私は、正直、無理でしょと思ってました。
20代、30代とお芝居の勉強をして、
下地があるとはいえ、
シニアデビューって、
宝くじに当たるようなもの。
表だって反対はしなかったものの、
前職がもったいないと思っていました。
その後、彼女はプロダクションに所属し、
勉強会に出るなど積極的に活動して、
再現ドラマやときどきテレビに出演していました。
CMでサンバ踊ってたこともある！
劇場でお芝居もしてたなあ。
でも、そういった芸能活動より、
「映画に出たい」という夢が出てきて。
そろそろ10年が経とうとして、
彼女は本当に映画に出たよ！
プロダクションを辞めたし、
再現ドラマも辞めて、
CMにも出なくなった。
新人クリエイターの映画に出たり、
仲間内での映画にでたり。
そんなこんなで、
先日、かるーくチケットをもらったの。
最近、とっても忙しい私は、
正直、「行けないかも」と思った。
でも、友達が行くというので、
観に行った。
観に行ってよかった！
私は、夢がかなった、
その結果を確かめたんだと思った。
スクリーンいっぱいに広がる友達の顔。
たたずまい。
私はこの10年を知っていたから。
ずっと彼女を見てきたから。
夢はかなう。
だけど、花火があがるような、
そんな感じじゃなくて、
ディズニーランドみたいな感じじゃなくて、
しっかりと、そして、じっくりと、
花を咲かせるのだと思った。
諦めず、時を待つ。
その先にあるのかも知れない。
夢、夢、夢と声高に言わなくても、
確かに手のひらに乗せられるときがある。
彼女は、
今はパラマハンサ・ヨガナンダの弟子として、
クリアヨガの人となった。
神を見たい、そう望んだ彼女に、
神は、こんな形で
「私はいるよ」と応えているのかもしれない。
夢がかなうときも静寂な美しさだったのは、
さすがに彼女というほかはない。
作品は「×××（キス・キス・キス）」。
良かったら観に行ってください。
夢の叶うバトンが、
静かに手渡されるかも知れませんよ。
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