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~髄膜腫(脳腫瘍)が発覚した2023年夏~
本ブログは、2023年7月髄膜腫(脳腫瘍)発覚→9月開頭手術・入院の体験記、そして、退院後の生活を綴ったものになります。
「髄膜腫になったけど、どうしよう!?」
「そもそも、髄膜腫って何だ!?」
「検査、入院、手術はどうなる!?」
「退院後の生活が不安だ。。。」
と感じる人が多いかと思います。
自分も同じでした。
そんな人に向けて、「少しでも参考になれば」と思い、治療経過をなるべくリアルタイムで記録し情報発信したり、退院後の経過を綴ったりするため、本ブログを始めました。
これから闘病を控える方が、本ブログを読んで追体験して不安を緩和したり、
少しでもお役に立てれば幸いです。
入院9日目(再手術の説明)
9月14日(木)。
入院から9日目、開頭手術後6日目を迎えた。
慣れてきたを通り越し、やや飽きてきた病院生活。
「そろそろ退院も近いかな?」と思う一方
・頭痛が続く+内側からの圧迫感
・吐き気やふらつきがある(ちょっと悪化傾向)
・顔や首のむくみが噂で聞いてたほど現れず、むしろ創部のある左後頭部付近がぷよぷよしてる?(後で分かったことだが、実はこれは髄液漏を原因とする皮下貯留だそう。創部の皮下組織が元通り頭蓋骨にペタッと癒着しなくなり、傷の治りが悪くなる等のリスクがあるらしい)。
といった不安要素もあり、
その不安が見事的中。
昨日、医師から「もっかい手術」と宣告されてしまった。
そして、今日、妻と一緒に、主治医から術後の経過、今の症状とその原因、すべき手術とその後の治療について詳細に説明を受けた。曰く
・開頭手術前日のコイル塞栓術が上手く行き、腫瘍のメインの部分は取れた。
・腫瘍は固くて摘出の際に苦労した。
・ただ、無理には取らなかった部分がある。
・例えば、横静脈洞(脳の太い静脈の1つ)に浸潤した部分。
・あとは、小脳テントより上方の部分。
・これらは摘出しようとすると出血量が多くなりがちで、無理をすれば取れなくはないが、脳へのダメージが懸念されたので、あえて取らないことにした。
・今後の経過で、多分大きくならないと思うが、そうであれば取らなくて良い。
・他方、仮に大きくならようならまた対応していく必要がある。
・大きくなるか又はならないかは病理の確定診断による。今日、一応聞いてみたが、やっぱりまだ結果は出てない。
・まとめると、手術はうまくいった。後遺症もなく、創部も綺麗で、その後の経過も概ね良かった。
・ただし、髄液漏が生じてしまっており、それが問題
・耳の後ろにある「錐体骨」のところにはいくつかの空洞がある。
・術後1日目に撮ったCTとMRIの画像上、髄液漏はなかった。
・しかし、術後3日目に撮ったCTでは、その左の錐体骨の空洞が白くなっており、骨の空洞に液体が貯留しているのが分かる。
・また、術後5日目(昨日)撮影したMRIでは、頭蓋骨のうち手術で開けた部分に穴が空いており、ここは人の生体の成分でつくられた糊も使ってしっかり詰めた。
・しかし、結果として、ここから髄液漏れが生じている。
・そして、そのせいで左後頭部付近の皮下貯留が生じてしまっている。
・髄液漏はこのような後頭部についての開頭手術後は一定の確率で生じ得る。
・加えて、りんりんさんの場合は、錐体骨が発達していて漏れが生じるリスクが大きかった。
・開頭手術後の髄液漏は、開頭手術で開けた穴が塞がれば自然に治ることが多々ある。
・しかし、今回みたいに髄液の行き来ができる穴は、そこを液体が通るので塞がりづらく、自然に治るは難しいと思う。
・というわけで、申し訳ないが、創部をもう一度切り開き、詰め物をよりがっつりやる(髄液漏閉鎖術)
・具体的には、先ほど言った糊のほか、りんりんさんのお腹の脂肪を取って使わせてもらう。
・自分の脂肪だと再生修復の力が強い。
・手術時間は穴の場所は分かってるので約3時間くらいの予定。
・また、術後には髄液を排液するドレーンを腰椎から入れさせてもらう。
・これで髄液が自然に漏れてきても管理をすることができる。
・立ちあがっちゃうと空気圧の差の関係で、髄液がドバッと出ちゃう。だから、寝っぱなしになってもらう必要がある。りんりんさんにとってこれが一番辛いはず。
・で、これをいつまでするかというと、、、明後日からの三連休を挟んで火曜日にCTを撮って抜くかどうか判断しましょう!
ということだった。
手術は全身麻酔で行われるものの、また寝たきりの日々が、そして、少なくとも4〜5日くらいも続くとなると、、、
つらーい
しかも徐々に良くなってきたかなという最中でのこれ。。。
でも、やるしかない。頑張って乗り切るしかない。
はぁ〜〜〜