~髄膜腫(脳腫瘍)が発覚した2023年夏~

 

本ブログは、2023年7月髄膜腫(脳腫瘍)発覚→9月開頭手術・入院の体験記、そして、退院後の生活を綴ったものになります。

 

「髄膜腫になったけど、どうしよう!?」

「そもそも、髄膜腫って何だ!?」

「検査、入院、手術はどうなる!?」

「退院後の生活が不安だ。。。」

と感じる人が多いかと思います。

自分も同じでした。

 

そんな人に向けて、「少しでも参考になれば」と思い、治療経過をなるべくリアルタイムで記録し情報発信したり、退院後の経過を綴ったりするため、本ブログを始めました。

 

これから闘病を控える方が、本ブログを読んで追体験して不安を緩和したり、

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

  ~前回のブログのあらすじ~

 

アンギオ検査の結果

潰れた静脈、発達した錐体骨

男は立ち上がった(プロジェクトX(小声))

 

 

 

 

 

  入院1日目

 

9月上旬まさに本日9月6日水曜日(仏滅)、開頭手術にて左小脳テント付近にできたライチ大の髄膜腫を摘出するため、入院。

 

朝、病院までの道のりは、雲のおかげで厳しい残暑が和らぎ、比較的楽だった。

 

そして、アンギオ検査以来、約1か月ぶりの入院受付。

 

診察券と保険証を提出し、待合室で待っていると、真後ろの席で会計中だったのだろうか、中年のおじさんが何やら大きな声で医療事務の女性に物申している様子。

 

よく聞くと(というか声が大きいので聞くつもりがなくても耳に入ってくるが)、どうも今回の入院費等には限度額認定証が適用され支払金額を低くすることができたが、その数日前にした心臓のCTの検査代(外来)にはその適用がなく、

合算してくれないのはおかしいとか、

今回の入院時に併せてCT検査してくれりゃよかっただろとか、

CT検査で9000円って高過ぎで驚いたとか、

要するにそんな話をしていた。

 

 

まぁ、そのおじさんの言い分も分からんでもないけど、

それに付き合わされている事務の職員の人はかわいそうだったし、

貴重な人的リソースを割かれちゃって組織も他の患者さんもかわいそうだったし、

 

 

それはそれとして、先日、友人と飲んだ時に

「うちの会社もそうだけど、どんな組織にも『疎まれているおじさん』っているじゃん?」

「ああならないようにするにはどうすればいいか、悩むよね笑」

と言ってた話をなんとなく思い出した。

 

 

そんな一難がありつつも、無事に入院手続完了。

 

 

そして、病室までエレベーターで移動。

 

その際に70歳ちょっとと見受けられるシルバーヘアーが似合っていらっしゃるジェントルマンと同じになった。

同じエレベーターで移動し、同じフロアで降りるときには、互いに「どうぞどうぞ」と開ボタンを押して譲り合い。

さらには、同じ脳外科病棟、同じ部屋、そして、5人部屋のお隣。

 

 

それだけにとどまらず、ジェントルマンと看護師さんとの会話を聞くと(というかすぐ隣なので聞くつもりがなくてもカーテン越しに話が耳に入ってくるが)、なんとうちの妻氏と同じ誕生日。

 

 

 

奇妙な巡り合わせってあるなぁ、と思いつつ、私の担当者も来てオリエンテーションが始まる。

 

かいつまんで言うと、

入院初日のメインイベントは、

午後の造影MRI検査!

造影剤を使うので昼食抜き!

とのこと。。。

 

 

言ってくれや。

こちとら朝ごはん5時30分ですわ(早起きの娘氏の影響によりこの時間が我が家のデフォ)。

 

そして、造影剤を注入する点滴用の針を早々に刺す。

 

 

 

そのほか入院中のもろもろの注意事項などの説明や、ざっくりしたスケジュールを確認して看護師さんは退室。

 

とりあえず、ごろっとして「明後日には開頭手術かぁ」とブルーな気分に浸っていると、

 

「りんりんさん、こんにちは!」と主治医が登場。

 

「だらけ切っててすいません!」と居直る自分。

 

 

 

手術の内容、方針、想定されるリスクは変わらないものの、追加点・変更点として、

・明日のコイル塞栓術は、局所麻酔ではなく、全身麻酔で行うことにした(麻酔科とも話をした結果らしい。尿カテの挿入の時の痛みが回避できてうれしい!)

・寝て目が覚めたら終わってるから、りんりんさんの負担も少ないと思う

・あと、腕の動脈からやる予定だったが、やっぱり鼠径部から実施する

・また、開頭手術の際に錐体骨に使うのりとして、腹部の脂肪も吸引してちょっと使う。

・だからお腹の部分も少し傷ができるが、ご了承ください。

 

いろいろ変更点や追加点が出てきて、頭の中には「???」が浮かんだので、1,2点ほど質問し、丁寧に説明してくれたので、とりあえず納得し、

あとはなるようにしかならん!

野となれ、山となれ!

と開き直る。

それでもやっぱり不安と緊張はぬぐえないけども

 

 

ちなみに、腹部の脂肪はちょっとしか使わないので少ししか吸引しないらしい。

せっかくだし「沢山吸引してもいいですよ」と半分冗談で申し向けたら「そんなには使わないから不要」と一蹴。

 

自分もこんなに要らないんじゃ!!と思いつつ、ダイエットの目論見は儚くも頓挫。

 

 

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造影検査が終わり、今回も美味しい(けど少し物足りない)夕食を食べ、5人部屋の窓際で空を見上げながら、ブログ投稿。

実に快適、今のところは。

 

明日からのことを考えるとコワイコワイコワイ。。

 

今後の予定は、消灯後の絶食絶飲、そして、明日のコイル塞栓術~明後日の開頭手術の前後でICUにIN!!

 

一般病棟に戻ってこれるのは最短で3日後の土曜日とのこと。

 

今、人生最大の山場を迎えようとしている。

「きちんと乗り切って、元の生活に最短で復帰してやる!」という気持ちと

「やっぱり嫌だ!」という気持ちがせめぎあう。

 

もうすぐ消灯なので、本日はこれまで。