完全な道は、それを選ぼうとする者にとってのみ険しい。

好き嫌いをしなければ、すべてが明らかになるだろう。

髪の毛一本分の区別でも天と地は分かたれる。

真理をはっきりと知りたければ、反対も賛成もしてはならない。

「賛成」と「反対」の争いは、最悪の心の病だ。

               『信心銘』僧燦

 

長ったらしい引用になりました。

しかもかなり大袈裟な印象を受けます。

でも、まあ、わかります。

 

反対、賛成の手前に評価があるわけです。

評価は理解が前提。

 

平たく言えば、

「よく知りもしないで反対とか、賛成とかいってんじゃないよ」ってことのようにも思います。

 

ズキっとしますね。

 

物事の本の一面だけしか知らないのに、

簡単に賛成・反対する。

当然、

知ろうとすること、理解しようとすることはそこで止まる。

 

特に講師などという仕事をしていると、

「知っている・わかっている側」の立場で、

賛成・反対、

いい・悪い、

望ましい・望ましくない、

といった判断をしてしまいがちですから。

 

みなさんも、

お気を付けて。