課題は、望ましい状態と現状のギャップを抽出することで特定します。

 

試験対策は、

試験合格を確実なものにするための課題と対応策と位置付けることができます。

 

課題の抽出には、

望ましい状態(とその状態を実現するための要件)が明らかである場合であっても、

“現状の把握と分析(診断)“が必要になります。

 

たとえば、

「2次試験合格を目指すAさんの課題と対応策を答えよ。」

という要求があったとします。

 

2次試験の望ましい状態(合格確率が高い状態)とそれを実現する要件は、

明らかだとしても、

その要件とAさんの状況を対比し、違いを抽出する作業が必要になるということです。

 

話としては単純です。

しかし、

試験対策には困ったところがあります。

 

要求が他人の課題ではなく、自分の課題であること。

 

つまり、

上記の例の“Aさん“は“自分“であるということです。

 

「自分のことを他人のことのように診断できるか?」

 

診断は、反省ではありません。

診断は、批判ではありません。

 

おそらく、

仕事では“自己診断(評価)“していると思います。

その場合、

ある意味、

“仕事するときの自分“と距離を置き、客観視しようとするはずです。

仕事する自分がすべてではないですからね。

ほんの一面です。

 

試験対策も同じです。

“2次試験対策をする自分“を突き放し、他人のように眺めてみる。

 

これが上手にできるかどうかにより、

適切な課題を抽出できるかどうかが決まります。

 

2次試験が終わるまでは、

“2次試験対策を行う自分“の呼び名をつけておくとよいかもしれません。

 

「合格くん」とか。