2次試験では、
問題に解答するための根拠を与件(問題本文の事例内容)から特定し、
それらを元に解答を組み立てます。
よって、
「適切な根拠の特定」と「適切な解釈」ができないと得点になりません。
具体例で考えてみましょう。
問 A社が今後成長・発展するための課題を答えよ。
この問題に答えるために、何を特定するか?
もし、
「A社が今後成長・発展するためには、研究開発力の強化が課題となる。具体的には、・・・」
といった記述があるのであれば、どうでしょう?
「A社が今後成長・発展するための課題」を探せば見つける(特定する)ことができるでしょう。
これなら、ほとんど誰でも得点できます。
1次試験よりも簡単。
知識も技能も必要ないです。
これって事例4で言えば、
問 当期の税引後CFを答えよ。
という問題で、
「当期の税引後CFは、178(百万円)である。」と設定で与えるようなものです。
こんな問題設定があるわけがありませんね。
根拠を特定するには、
「この要求にこたえるために、何(と何)が根拠になるか?」
を問い、着眼点として設定する必要があります。
そして、
設定には知識が前提となります。
課題の抽出にも、
税引後CFの算出にも。
「問題ごとに適切な着眼点を設定できるようになること」
このための前提知識が不十分であれば、
それを十分な状態にする(補強する)のが課題です。