2次試験の事例1から3では、

それぞれの問題に解答するための根拠が問題本文中にごちゃ混ぜに示されているので、

探す前にきちんと区別しておかないとうまく処理できません。

特に事例2では、

B社の売り上げを増やすためのマーケ策についての助言問題が複数出るので、

区別しないまま本文を読み始めると混乱しますし、

最悪の場合、

大事故を起こし、それ一発で不合格になることもあります。

 

というわけで、

最終の確認というわけではありませんが、

念のための確認をしておきます。

 

次の着眼点を設定したとします。

<着眼点のひとつ>

B社の既存顧客層がもつ新製品により対応可能なニーズ

 

ここまで制約を具体化できていれば、

B社の顧客じゃない人たちたちがもつニーズと迷ったり、

製品で満たすことができないニーズを対応づけてしまったり、

既存顧客が持ちそうな根拠のないニーズを対応づけてしまったり、

といったことは回避しやすくなります。

 

もう少し進めてみます。

この着眼点の内容を最優先で特定したい。

 

このとき、

頭の中はどうなっているのが望ましい?

 

あ)B社の既存顧客層が優先?(既存顧客層はどんな人たち?)

い)新製品が優先?(いま扱っていない製品は?既存製品は何?)

う)対応可能なことが優先?(作ることに生かせる経営資源は?)

え)ニーズが優先?

 

どうですか?

たとえば(あ)だと、

既存顧客層がよくわからないのでニーズが見つからない・・・・

などということが起きるし、

せっかくニーズの制約を具体化したのに、

「既存顧客が持ちそうな根拠のないニーズを対応づけてしまったり」という致命的な事故を起こす可能性が出てきます。

 

「青い帽子をかぶった迷子を探して!」

と言われ、

「青い帽子」「青い帽子」と「青い帽子」に力点を置いてしまうと、

その迷子が、

自分がイメージしている「青い帽子」と色や形が異なる帽子をかぶっていた場合、

その子の前を素通りする可能性があります。

あるいは、

青い帽子を被った迷子ではない子を連れてきてしまうかもしれない(犯罪です)。

 

「B社の既存顧客層がもつ」

「新製品で対応可能」

は、特定したい「ニーズ」の制約です。

見つけたニーズが対応づけしたいものかどうか確認するためのものです。

 

順序を間違うと

見つかるものも見つかりません。

もっとまずいことに、

違うものを「見つけて」しまいます。

 

このへん、曖昧にしている人が少なくないですから、

診断しましょう。

(もちろん、助言するため)