前回、

難しい・簡単は、

暑い・寒いと同様、“体感“である。

という話をしました。

 

もう少し続けます。

 

面倒なことに、、

試験問題の難しい・簡単は、

問題を処理した後の

処理結果をもとにした評価を表すこともあります。

 

得点、平均点、標準偏差、合格者数、合格率などをもとにした評価。

 

こちらは数値に基づきますが、

基準があるわけではありません。

 

温度同様、

点数や合格率そのものに、難しい・簡単はありません。

 

どこが面倒なのかというと、

試験問題を処理しているとき体感する難しさと

結果をもとに評価した難しさが一致しないことがあるところです。

 

さっぱりわからなかった

 ↓

得点0点

 

これだとわかりやすいわけですが、

 

簡単に処理できた

 ↓

得点0点

 

というケースもある。

 

ですから、

「簡単な問題なのに得点できない(得点するのが難しい)」

「難しい問題なのに得点できる(得点するのは簡単)」

というややこしい表現が成り立ちます。

 

後者は得点できるのでほっといてもよいですが、

前者は困ります。

大きく次の2つの原因が考えられます。

・理解力不足(問題を正しく読み取れず、複雑さに気づかなかった)

・処理力不足(処理中にエラーを起こし、かつ、それを発見修正することができなかった)

 

そして、

前者なのに後者だと勘違いしてしまうと、

理解力を高めようとしないため、

改善する方向に進みません。

 

試験対策では、

自分の理解を疑い、

診断し、

助言していくことが重要です。

 

このサイクルが問題への対応力を高めます。