前回、

“試験問題はよくわからない“ことを前提に対策を行うことの重要性について取り上げました。

 

“よくわからない“

=正確にはわからないところがある

=適切ではない理解をしている可能性が常にある

 

これを前提に答案を作成する。

これでも十分に合格レベルの答案を作成できます。

6割で合格ですから。

 

というより、

これを前提にしない答案作成は、大きなリスクを抱えます。

 

よくわかっていないのにわかったような対応をしてしまう。

自分の理解を疑わない。

これではよほど運に恵まれない限り合格しません。

 

試験においては、

“よくわからない“ことがもう一つあります。

 

「試験問題を処理する自分」です。

こちらも“よくわかりません“。

 

たとえば、

「間違うなよ!」とどれだけ思ったところで、

間違います。

 

読み間違え、

勘違い、

早とちり、

入力間違い、

書き間違い、

思い込み、

処理忘れ、

ど忘れ、

・・・・・・

きりがありません。

どうしてミスするのか?

それも正確にはわかりません。

 

あるいは、

突然緊張したり、

頭が真っ白になったり、

急に眠くなったり、

余計なこと考えて集中力が切れたり、

・・・・・

といったこともあります。

 

試験問題同様、

「試験問題を処理する自分」もよくわからないことを前提にすることが重要です。

試験問題と違い、

「試験問題を処理する自分」には手出しが可能ですが、

すべてをコントロールできるわけではありません。

 

エラーをする自分

不安定な状態になる自分

コントロールし切れない自分

を前提にする。

 

このような自分でも十分合格レベルの対応をすることができます。

仕事を含め、

日常生活を何とかやってきているわけですから。

 

イメージ的には、

自分とうまく付き合うというか、

調教師のような接し方でしょう。

 

自分の中には、

猛獣もいれば、

ナマケモノもいます。