<R5 事例Ⅰ>
第1問
統合前のA社における①強みと②弱みについて、それぞれ30字以内で述べよ。
この問題を処理するには、
自分が処理しやすいような指示に変換する必要があります。
↓ 例えば、こんな感じ
第1問
まず、「統合」の内容を把握する。
その記述の中から次の2つを見つける。
①統合に活かす、統合により強化される経営資源
②統合により補強される、あるいは補完される経営資源
上記①②が特定できたら、それぞれ編集する。
これは“翻訳“といってもよいくらいの変換です。
同じ日本語ですが、
出題者の言語表現を受験者の言語表現に置き換えるわけですから。
翻訳には何が必要?
例えば、
フランス語を日本語に翻訳するとしたら、
フランス語を解釈する知識・技能
日本語を解釈し、日本語で表現する知識・技能
が必要です。
ということは、
試験問題の翻訳には、
出題者の言語を解釈する知識・技能
受験者の言葉を解釈し、受験者の言語で表現する知識・技能
が必要です。
受験者は出題者ではありませんから、
たいていの場合、
出題者の言語をよく知りません。
よって、
学習することで習得する。
受験者の言語はどうでしょう?
受験者なのだから十分知っているし、使いこなせる?
そうとは限りません。
受験者としての経験の質・量は人により異なります。
中学、高校、大学、その後の資格試験など、
かなり濃い経験を豊富に積んでいる人もいるでしょうし、
そうでない人もいるでしょう。
冒頭の例をもう一度確認してみます。
<翻訳後>
第1問
まず、「統合」の内容を把握する。
その記述の中から次の2つを見つける。
①統合に活かす、統合により強化される経営資源
②統合により補強される、あるいは補完される経営資源
上記①②が特定できたら、それぞれ編集する。
たとえば、
この翻訳後の内容は、
明らかに手順(作業順序)の情報を含んでいます。
これは出題者の言語には不要な観点です。
(出題者は先に答えを作っていますから)
ということは、
受験者特有の言語表現です。
2次試験において、
問題文の解釈は決定的に重要な作業です。
もし、
受験者としての経験が不足しているのであれば、
“受験者(自分)側の言語“で表現する練習を強化することが得策です。
ポイントは作業手順(順序の情報)です。
よい週末を。