私(みよし)が個人的に気に入っている根拠を紹介しておきます。
R2事例3 第9段落
制作前プロセスに時間を要して制作期間を十分に確保できない
制作期間が生産計画をオーバーする
これらは、
「納期遅延」の原因であることが明示されています。
お気に入りの理由は、
それぞれ2つの改善の余地を示していることです。
ひとつの文章(記述箇所)から1つ意味を読み取ると(たいていの場合)そこでやめてしまう、
という受験者の習性を知った上で出題者が意図的に設定したものと考えられます。
事例3の根拠は「パッと見の印象の強さ」で選ぶと外れる設定が多いですが、
このR2の根拠から、より一層凝った根拠になっています。
因果関係的な表現は日常的にも多用されますが、
多用される分、
かなりいい加減です。
(日常的なやりとりにはそれで十分ですから)。
ということは、
事例3的な因果関係を前提にすると、
新たな余地が見つかるということになります。
たとえば、
仕事が忙しくなり勉強時間が十分に確保できない。
これは今回の例の前者と同じタイプです。
もし、
原因:仕事が忙しくなったこと
結果:勉強時間が十分に確保できない
だけだと、
仕事を忙しい間は十分に勉強できないし、
仕事量をコントロールできる立場になければ、どうにもならないことになります。
原因:仕事の忙しさに勉強時間が影響を受けること
結果:勉強時間が十分に確保できない
という解釈も成り立ちます。
さらに、
原因:勉強を“時間(量のみ)“で測定していること
であったり、
原因:仕事が忙しくなったのに、勉強のやり方を変えていない(対応させていない)こと
もありえる。
たったひとつの根拠でも、
いろいろ検討してみると発見につながる可能性があります。
では、練習問題。
ブログを読んでいるのに演習の得点が上がらない。
これが助言の根拠だとしら、
どのような解釈がありえるか?