「2次試験の事例問題の約束事は?」
と問われたとき、
頭に浮かぶのはどんなことでしょう?
「はっきりしない問題が多いが、
あらかじめ決まった答えはある。」
それはそうです。
合格確率を高めるには、
この前提で処理することが欠かせません。
「実務の事例ということになってはいるが、
問いと答えの設定内容が現実的かどうかは気にしない。」
まあ、そうですね。
「現実的かどうか気にしない」は強すぎるので、
「現実的かどうかは優先しない」程度が妥当でしょう。
「助言(対応)しないことは、
診断(分析)しない。」
これは、
問題のつくりを理解する上でもとっても大事ですね。
講義でも(おそらくこのブログでも)
何度も繰り返していますが、
2次試験は、
「診断・助言の事例」ですからね。
経営者は「診断(分析)」を求めているわけではなく、
「助言(対応策)」を求める設定になります。
「診断士」という名称ですが、
「助言士」と呼んだほうが妥当です。
(どちらにしてもカッコよくないですが)
弱み、
問題点、
課題、
脅威、
といったことの診断(分析)を要求したら、
解答することは、
その事例の中で(何らかのカタチで)「対応」します。
強み、
機会、
といったことも診断したら、
それらを活用・利用する「対応」が期待されている。
今日から5月です。
チェック模試の振り返りを含め、
自分の状況を診断(分析)していると思いますが、
“診断は助言の一部“であることを強く認識しましょう。
「実行可能性」
「実行しやすさ」
「着手しやすさ」
「継続しやすさ」
といった観点も考慮して自分に助言しましょう。
事例問題と違って、
助言しただけでは対応になりません。
アクションをおこなさないことを分析しても何にもなりません。