診断士の2次試験は、
「診断・助言の実務の事例」ということになっていますが、
ペーパーテストですから、
実際とはかなり違います。
そもそも
中小企業の経営者は“他の人“に助言を求めたがりませんし、
(特に診断士を含めたコンサルタントには)
新たなことになかなか取り組もうとはしません。
(もちろんそうでない企業もあります)
前提となるのは、
「自分の会社のことは自分が一番よく知っている。」
という考えでしょう。
そこから、
状況をよく知らない他人の意見など、
現実離れしていて実現困難なものか、
やったとしても効果がない(うまくいかない)ものである。
という発想になる。
「自分の会社のことは自分が一番よく知っている。」
のはそのとおりでしょう。
でも、
よく知っていてはいても“すべて“ではない。
いまやっていないこと、
やろうと考えたこともないこと、
想像すらできないこと、
が必ずあります。
少なくとも
状況は固定的ではない。
柔軟性があるし、
変化する。
ちょっとした変化が連鎖して大きな違いを生み出すこともある。
2次試験の問題は、
受験する側にとっては困ったところばかりですが、
ひとつ、
気に入っているところがあります。
「他人に助言を求めるとなんとかなる」事例になっていることです。
この点に救いを感じます。