問題点に比べ、課題の特定は難しい。
理由は、
問題点は、現状に着目すれば見つかるのに対し、
課題、は望ましい状態(要件)を設定(特定)し、
それに対応する現状を把握した上で、
その差(ギャップ)を抽出する必要があるから。
問題点と課題について。
たとえば、
“納期“をお題にすると、
問題点の例:納期遅延
課題の例:短納期化
両方とも対応が必要なこととして事例に登場します。
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課題はどこまで正確に行うのか?
課題は、
望ましい状態(それを実現する要件)と現状のギャップにより抽出します。
たとえば、
“納期“がお題だとして、
望ましい状態:納期2週間
現状:納期4週間
課題:納期2週間短縮(半減)
<算出過程>
望ましい状態ー現状=課題
納期2週間ー4週間=ー2週間
確かめ算的なことをすると、
現状(納期4週間)に課題(ー2週間)を加えると、
望ましい状態(2週間)になります。
課題は対応(解決)するために抽出します。
有効な対応策にするには、
具体性が必要になります。
先ほどの納期にしても、
「課題は短納期化である。」
としてしまうと、
「どこまで短くすれば解決なのか」がわかりませんから、
対応策も適当になります。
短納期化は、
ただの努力目標というか、
指針になります。
だって、
十分なレベルになったかどうか判断できないわけですから。
もちろん、
そもそも望ましい状態が具体性に欠けると、
課題もそうなります。
2次の事例問題では、よくあります。
↓ こんな感じ
望ましい状態:短納期を求める取引先の声に応えること
現状:納期短縮の余地あり
課題:短納期化(取引先の要求に応えるレベルまで)
試験では課題の精度より、
課題がどこにあるのか(納期なのか、費用なのか、とか)の特定に力点が置かれますから、
上記のようなケースがほとんどです。
でも、
その試験対策は、そうではありません。
どこに課題があるかも、
課題の具体性と精度も、
重要です。
試験本番までに解決したい課題は明確ですか?
現在最優先の課題は具体的ですか?
解決すると実現する状態は具体的かつ妥当なものですか?