知識をスッと使えるようにするには、

“知識を使う“ことへの理解が必要になります。

 

どんな知識も言語で表現されている以上、“抽象“です。

まずこの点を理解しておく必要があります。

 

2次試験は“事例問題“です。

ある程度の具体性があります。

具体的な事例に、

抽象的な知識を当てはめるわけですから、

調整が必要になります。

 

被写体の遠近に合わせて、

ピントを調整するようなものです。

 

知識においては“抽象度の上げ下げ“ということになります。

 

たとえば、

前回の例で“抽象度を下げる“ほうを確認してみましょう。

 

<適切な着眼点を想起するために前提となる知識>の1つは、

診断したことは助言に使用する=助言に使用しないこと診断しない。

 

でした。

これを強み、弱みの特定に使うために抽象度を下げます(具体化します)。

 

診断したことは助言に使用する

 ↓

診断結果としての強み、弱みは助言問題で使用する

 

 ↓ さらに抽象度を下げると

 

解答する強みは、今後実施することで強化するか活用される。

解答する弱みは、今後実施することで解消される。

 

ベースとなる

「診断したことは助言に使用する」という知識は、

状況に合わせて抽象度を下げることで、

いろいろなかたちで使えます。

 

事例2であれば、

診断したことは助言に使用する

 ↓

第1問の3C分析の結果は、第2問以降の助言問題で使用する

 

事例3であれば、

診断したことは助言に使用する

 ↓

第1問の強みは、最終問題の助言問題で使用する

 

事例4であれば、

診断したことは助言に使用する

 ↓

第1問の経営分析の結果(課題)は、第2問以降のテーマが対応策になっている。

 

といった具合です。


 

練習してみますか?

 

「変化に適切に対応していれば望ましい状態である」

 

これもすべての事例に共通して使える知識です。

よって極めて抽象度が高いです。

この抽象度を下げてみましょう。