2次試験の問題本文を読み取る際、
もっとも重要なことは、
適切な着眼点を設定することです。
着眼点とは、
「特定したいこと」です。
統合により解消される問題点とか、
野球チームは持っていないけれどB社は持っている経営資源とか、
生産能力の増強以外の新規事業の成功要件とか、
そういったものです。
設定する着眼点の品質が高ければ、
それだけ特定しやすくなり、
得点できる可能性も高くなります。
たとえば、
例示したのは令和5年度の2次試験のものですが、
その3番目の、
「生産能力の増強以外の新規事業の成功要件」は、
これが設定できれば、
誰でも(2次試験の受験者であれば)
「配送能力の増強」が特定できると思います。
しかし、
実際「配送」のことを解答に含めることができた受験者は一部です(2、3割程度と思われます)。
着眼点を設定しないまま問題本文を読むと、
“印象的な記述“にだけ注意を持っていかれます。
ということは、
印象が強くないところはスルーしてしまう。
これでは合格しにくい。
よって、
問題文の解釈力を高め、
設定する着眼点の品質を高めることは、
とても重要な対策です。
ところで、
日々の生活における着眼点はどうでしょう?
もし、
印象が強いことだけに注意を持っていかれているなら、
(特に印象に残ることがないなら)、
着眼点の設定(の工夫)でなんとかなるかもしれません。
事例の解釈は、
試験問題であっても自分の日常であっても、
要求次第です。