事例3で扱われる製品にはいろいろあります。

作り方もいろいろです。

R2のモニュメントは、個別受注生産タイプでした。

 

① 要求仕様をもとに設計図・組立図、調達品目を決定する。

② 設計図・組立図に従って、調達し、製造(組み立て)する。

 

R2のC社の受注プロセスにおいては、

①の後に、要求仕様が変更になってしまうことが度々起きていました。

そうなると、

最悪の場合、①をやり直すことになります。

少なくとも②のスタートは遅れます。

 

幸いなことに、

試験問題は途中で変更になることはありません。

この点が違っています。

しかし、

不幸なことに、

もうひとつ違っている点があります。

問題(要求仕様)の確認、

設計図と調達品目(使用する資材、部品)の確認、

を顧客に行ってもらうことができません。

 

よって、

これから作ろうとしている解答が、

要求仕様通りのものなのかどうか確証がない状態で②を行います。

 

C社の事例であれば、

②がきちんとできていれば要求仕様通りの製品を納品できます。

しかし、

試験の事例(解答作成)の場合は、

②が文句なしのデキであっても、

納品時に受け入れられない(❌になる)ことがあり得ます。

 

そして、それが珍しくない。

(そもそも①をちゃんとやっていないケースもあります)。

 

これが、

「合否は要求具体化の作業品質でほとんど決まる」

ということの意味です。

 

作業品質を高めるためには①を繰り返し練習すること。

 

これまでの対策で身につけた知識を総動員して、

問題(要求仕様)を設計図・組立図に変換する。

 

やればやるほど作業品質は高まり(安定)します。