試験本番では、
”意識の解像度の高さ”が重要です。
“意識高い系“というのがあるらしいですが、
そちらは、
自意識過剰というか、中身がなく表面のみって感じですから、
試験で重要なのは、それではありません。
そんなノリで答案を作成したら合格しません。
重要なのは、
意識を向ける対象を解像度を上げて冷静に観察する姿勢です。
試験ですから、
問題文や問題本文に意識を向けるのはあたりまえですが、
”思考”にも意識を向け、観察する。
”自分の考え”とか言いますけど、
思考の結果を自分が浮かべたものだと勘違いしているだけで、
思考(浮かぶこと)そのものは、意識ではコントロールしきれません。
あれこれ浮かんでくることを観察し、
その内容に乗るか、見送るか、意識的に選択ができるだけです。
油断すると、
気づかないうちに乗ってしまい、
とんでもないところに連れて行かれることもあります。
考えが浮かんだとき、
内容よりも浮かんだという事実にまず着目する。
「何がきっかけになって、浮かんだのか?」
試験場では、余計なものは極力排除されていますが、
表紙をめくった瞬間に昨年の試験のことが浮かんだり、
消しゴムを使った瞬間に、今年の演習で何度も書き直したことが浮かんだり、
時計を見た瞬間に、昨夜寝るのが遅くなり寝不足であることが浮かんだり、
・・・
といったことが起きます。
考えは(感情もそうですが)、
何かをきっかけに勝手に浮かんでくるものだ
という認識がないと、
ただでさえ緊張する試験場では、力を発揮しにくくなります。
考えが浮かばなければ解答ができないですから、
思考(考え)には活躍してもらうわけですが、
お願いしていない、望んでもいない考えも浮かんできます。
有効な考えだけ都合よく浮かべるというわけにはいきません。
だから、
浮かんだ考えを吟味し、
採用するかスルーするか、選択することを意識的に行いたい。
少なくとも、試験場では。