「修正」に抱いている悪いイメージを、私たちは断ち切らねばならない。

    ロルフ・ドベリ著『think clearly』

 

日曜の朝に突然ですが、次の問いについて考えてみてください。

 

・調整と修正のちがいは?

・調整や修正は好きですか?

 

それぞれの意味と用法を確認してみます。

 

【調整】基準に合わせて正しく整えること

                過不足を正して釣り合いのとれた状態にすること

 

例)解答の構想要素ごとの記述量を調整しながら編集する。

       →消しゴムなしでもいける感じがします。

 

【修正】不十分、不適切と思われるところを改め直すこと

 

例)解答の書き出しがしっくりしないので修正する。

       →こっちだと消しゴム使う感じです。

でも、

修正を嫌ってパッとしない解答のまま提出するよりはずっといい。

しかも、

 

例)浮かんだ考えの根拠を検証した結果、考えを修正する。

       → これなら修正しているけど消しゴムなしのイメージになる。

 

つまり、

調整ならよいけど修正はまずいということじゃなくて、

 

調整にしても修正にしても、作業後半でやると大変なことになる。

 

ということです。

事例Ⅲなら、

「最終工程のみで検査している結果、手戻りコストが大きい」

ってやつです。

 

調整も修正もないほうがいいわけじゃなく、

あるのがあたり前だし、やったほうが品質は安定します。

自分の考え、作業プロセスを常にモニタリングして、

フィードバックして、それに応じて調整、修正を小刻みに行う。

 

めんどうに感じるかもしれませんが、

それは、

あなたやみよしが日常生活で行っていることです。

それができなければ、

人混みの中をトラブルなしに歩くことはできませんし、

会社に行って仕事することもできないでしょう。

100%正確に予測することなどできませんから。

 

演習を含む試験対策においても、

小刻みなフィードバックとそれにもとづく調整、修正をイメージしましょう。