前回、“概算”につて取り上げました。
「だいたいいくら?どれくらい?」という発想は、
計算処理だけじゃなく、
事例ⅠからⅢでも大事なんだというところまでお話ししました。
事例全体の難易度、
特定の問題の難易度、
処理に要する時間
特定の問題の得点、
などの“見積り”は、どなたも浮かんだと思います。
“見積り”は、概算のイメージにぴったりです。
他にもあります。
それは、
解答内容
です。
つまり、
2次で記述する解答内容は、概算レベルだということです。
たとえば、もっとも組み立てが必要な事例Ⅲで説明しましょう。
事後対応の保全✖️設備の老朽化=歩留まり低下
↓だったら
予防的な保全✖️設備の老朽化=歩留まり改善
こんな感じで、
「事後対応から予防的な保全に切り替えることで、歩留まりを改善する」
ことを解答する。
さて、上記の式を仮に数値で表現すると、次のどちらのイメージですか?
あ)319✖️0.275
い)300✖️20
どうです?
あ)を選ぶ人はいないですよね。
い)のイメージです。
根拠も、当然、根拠をもとにして算出する解答も、「だいたい」レベルです。
根拠が300とか20ですから、
かけ算の結果が603とか、599.98とかになるわけがありません。
対策量や経験は多いのに結果が出ない場合、
このへんのバランスを崩している可能性が高いです。
300と300.00は意味が違います。