2次試験はむずかしいし、6割で合格する試験(8割、9割をとらないと合格しないものではない)ので、以下のような対応が妥当です。

・問題は優先度を設定する。

・優先度(得点見込みが高いもの、配点が大きいもの)から取り組む。

事例Ⅳでは、どなたでもそうします。

でも、事例ⅠからⅢでは、

「すべての問題の解答内容を固めてから記述を開始する」

というバッチ処理を行う人たちがいます。

残念なことに、それを変えない人たちがいます。

解答の根拠が重なってしまうことを避けるためにそうするわけですが、

前回、お話しした「ほどほどの解答」は、

「80分間で作成可能な現実的な解答」ということでもあります。

よくわからない問題もあるので、

「ひとつの根拠を複数の問題の解答に使う」こともあります。

 

というようなことを講師として、何度も説明するわけです。

でも、変えない。

 

これは、たとえば、泳ぎ方を教えているのだけれど、

服を着て靴を履いたままプールに入ってくる人がいるようなものです。

本人は何度教わっても泳ぎが上手くいかないし、

そもそも泳ぎにくい。

「服を脱いで」と言われても、そこは変えない。

そのままで泳ぎ方だけをマスターしようとする。

でも、泳ぎ方は水着を着用した前提のものなわけですからうまくいかない。

(服を着て靴を履いたままの、緊急時の泳ぎ方もあるでしょうけど)。

 

試験対策に限らず、

自分の考えややり方を変えるのは簡単なことではない、という印象があるかもしれません。

確かにそういう面もあるでしょう。

でも、服をぬいだり、着替えたりするのと同じように、

意外と簡単なこともあります。

 

泳ぎ方を身につけるなら、水着になりましょう。