殺しが如何の斯うの
と言うよりも
只々虚しさ
そして切なさの方が
しっかりと勝るお話。
ゴルゴ13こと
デューク東郷に
自身を殺害させる事によって
自身を縛り付け
人生を奪った
偉大なる父親への
最初で最後の
「反抗」且つ「復讐」を試みた
ドーソン会長の一人息子
ロバート。
若しロバートが
ドーソン会長に対して
本当の自分自身を
曝け出す事が出来ていたら
本音を語る事が出来ていたら
如何なっていただろうか。
名優・日下武史さんによって
滔々と読み上げられる
ロバートの遺書の内容に
耳を傾ける其の度に
其の様な「たられば」を
考えずにはいられない。