『ルパン三世』
2nd seasonが
放映をされていた期間は
1977年から1980年と言う
中々に長期間である為
時折物凄い壮大なスケールの
物語が展開される事があるのだが
今回感想を綴る事に決めた
第91話『時を駆ける少女』も
其の手の部類のお話。
大層曰くありげな雰囲気の
少女を救う為に
ルパン一家が
殆ど「タダ働き」に近いカタチで
ひと肌脱ぐと言う時点で
正直な話、切なさが半端ないのだが
特に切なかった場面は
2500年と言う長い歳月を経て
漸く不老不死の術から解放された
今回のヒロインである
イアンヌが
ルパンに抱きしめられ乍ら
ゆっくりと永遠の眠りにつく場面。
30分アニメと言う制約上
ざっくりとした背景の
説明しかなされなかったものの
彼女は生まれてから眠りにつく迄
自分で何かを選択すると言う事が
叶わない人生だったに違いない。
況してや他人と心を交わすなどと言う事は
ご法度中のご法度だっただろう。
其の様な立場だった彼女が
唯一「自由な立場」で
発言が出来
且つ行動出来た瞬間が
永遠の眠りにつく
間際の事だったとは。
「会うは別れの始まり」とは
ホント良く言ったモンだ。