こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出) おくざわ高広です。

 

○前回、「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」に関する総務委員会での質疑について「ありがとう、、総務委員会編」を投稿しました。

https://ameblo.jp/takahiro0938/entry-12410286901.html

 

今回は、その続編、「そりゃないよ、、自民党さん編」です。

 

○前回の投稿で、"総務委員会においては、「性自認・性的指向」を理由にした差別、ヘイトスピーチは当事者が声をあげにくいという性質があることを全員が理解し、当事者の想いに配慮しながら代弁していく、そのような委員会運営であり、大変勉強になりました。(一部会派を除きます。)"と書きましたが、その一部会派=自民党のとった行動について書きます。

 

○都議会では、10月の第三定例会後に委員会メンバーが交代するのが通例ですが、大きなイシューがあったりすると適宜委員が交代されます。本条例も大きなイシューの一つであり、委員会の直前に自民党は、早坂都議と鈴木あきひろ都議を交代しました。

 

○早坂都議は青少年健全育成審議会でも同席しており、一つ一つの問題を丁寧に深く掘り下げ、確かな根拠に基づいて、決して妥協せずに質疑を行う方であり、6月の審議においても、特にヘイトスピーチに関して積極的に質疑を行っていました。私自身も早坂都議の姿勢に学ばせていただいていました。なお、もう一人の委員である中屋都議は6月の委員会では質疑せず、意見だけ述べ、この日は質疑に立ちませんでした。

 

○その早坂都議に代わって配属された鈴木都議の開口一番。

「委員会において当事者の方々からのご意見を聞かせていただくべきとの提案(参考人招致を指す)をしましたが、調整がつかないという理由で実現できなかったことは残念でなりません。」

と、委員会が当事者の声を聴く努力をしなかったかのような発言があり、ヤジが飛び交う事態となりました。

録画中継はこちら(鈴木都議の発言は2'59'30頃~)

http://www.metro-tokyo.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=6

 

○この経緯について説明しますと、

参考人招致は9/27の一般質問後に自民党から提案がありました。あまりにも突然の提案であったものの、丁寧な審議をとの趣旨を否定するものではなく適切な人材が見つかるならば実施する運びとなりました。具体的には、各会派が適切と考える方に打診し、4会派以上が参考人を招致することができるなら実施しようと、理事会での決定があったものと聞いております。都民ファーストの会としても、数名にアプローチをしましたが、日程調整が難しい等の理由から、招致に応じていただくことはかないませんでした。他会派も同様であったようで、この短時間では調整をつけることができなかったのが実情です。

 

○加えて、第二回定例会において共産党から参考人招致の提案がありましたが、これに対しては自民党も反対をしていたわけです。なお、共産党の原都議が下記のように意見していることからも、各会派の考えと自民党の考えに隔たりがあることが分かります。

「私たち共産党は、本当に短い時間で何とか協力しようと動いたわけですが、実質半日で参考人を呼ばなければならないというのは難しかったわけです。委員会で十分審議を尽くすためにどうしようかということで今までの議論があることを踏まえない発言があったのではないかと、とても残念に思いました。」

 

○さて、鈴木都議の質疑内容はといえば、「審議が足りない」の一点張り。100分の質疑を行いましたが、6月から積み上げてきた議論を踏まえず、公開されている情報を再度聞いたり、職員の答えが気に入らないと大きな声で凄んでみたり(動画をご覧ください)。。。また、当事者の声と言いながら具体性のない質疑、傍聴席の方を指して、彼らの困りごとは、、、というエピソード紹介(最もやってはいけないといわれるアウティングに近いものと感じました)。総務委員会がこれまで大切にしてきたこと、「当事者の想いを慮る姿勢」を壊していく姿に我慢ならんものがありました。。(私自身もヤジってしまったことは反省です。)

 

○さらに、この鈴木都議、他会派の質疑を聞いていない。鈴木都議は休憩後の委員会再開時に毎回遅刻する上に、離席を繰り返す審議に参加もしない方々が継続審議を求めるとは、甚だ疑問です。

(録画中継の一場面。左端の空席が鈴木都議の席。この際は25分ほど離席)

 

○都議会議員になって1年、ふるい都議会の悪しき部分を改めて目の当たりにしました。都民ファーストの政治の本丸は、議会改革であると痛感した次第です。

 

○議会の活性化にはフェア・フリー・オープンが肝要であるというのが私の考えです。総務委員会という同じ空間を共有し、一つのテーマについて議論する者同士が、これまでの経緯やそれぞれの立場を尊重し合う信頼関係があって、はじめて自由で活発な議論が成り立ち、より良い都政が実現するものと考えます。それがなければ、ただの中傷合戦にもなりかねず、今回の自民党・鈴木都議の態度は、その信頼関係を壊すところからはじめるアンフェアなものであり、大変遺憾です。

 

○しかし、これまでの閉ざされた都議会では、中継は行われず、議事録が出てくるまでに3ヶ月程度を要する状況であったため、正確な情報をもって、タイムリーに意見を述べることができませんでした。この投稿の内容は、すでに録画映像が配信されているため、発言を文字にすることもできますし、何が真実かを容易に確認することができます。ふるい都議会で発揮されてきた力は、議会をオープンにすることで、その力を失いますネット中継を全委員会で早急に実現するべきと考えます。

 

○本条例を含む一連の流れには、私の及び知らない政治的駆け引きがあったとも聞いています。10/3の委員会採決が8時間遅れで開会となったことも、その流れのようです。思い返せば、2012年12月、自民党が政権奪還した選挙で、初めて選挙に携わりました。(自民党の衆議院議員の秘書として仕えておりました。)私の仕えておりました代議士のスローガンは「生まれ変わる自民党」の「新しきリーダー」なぜ信頼を失ったのか、その現実に徹底的に向き合った上で、新しい自民党をつくろうと演説する姿に感動したのを今でも覚えています。

 

○この都議会においても、あたらしい政治が求められていますそれは先の知事選や都議選で明らかになったことです。自民党の底力を知っているからこそ、あたらしい都議会で、新しい自民党と真っ向から政策議論をしたいそのように考える次第です。

 

「人の振り見て我が振り直せ」。他党のことをどうこう言う前に、自分はどうなんだとお叱りを受ける内容であったかと思いますが、こうした意見表明が自分への戒めになり、今後の行動指針に繋がるものと考えています。次回は、「変わらなきゃ、、都民ファースト編」を書きます。今後とも、ご指導のほど、よろしくお願いします。

 

 

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