2020年に鷺沼にENVIを開業して9月で丸4年になろうとしています。
ここまで継続できているのは、変わらず通ってくださるお客様やうちのことを見つけて整体にきてくださるお客様がいるからに他なりません。
本当に日々感謝の気持ちでいっぱいです。
というのも、私は2016年に一度整体サロンを開業し、わずか10ヶ月で閉業したという過去があるから、尚の事です。
閉業した当時は情けなくて恥ずかしてくて、自分はなんてダサいやつなんだと凹みました。
誰にも会いたくないと思うくらい凹みました。
友達と会ったとしても頑張って笑っていたように思います。
でもその経験は今となっては大きな財産です。
あの経験があったからこそ、今があるのは間違いありません。
そこで当時と今とで何が違うのか。
何が間違っていたのか?
何が足りなかったのか?
技術面やマインド、営業スタイルなどをもう一度自分の中で整理してまとめておこうと思います。
今回は主にマインドの部分について振り返ってみたいと思います。
~マインド編~
【開業の動機】
『もっと稼ぎたい』これが最初の動機でした。
理学療法士になって病院で勤務し始めて四年が過ぎて当時35歳。妻のお腹に小さな命が宿ったタイミングでもありました。
そのとき、インターネットで病院をやめて開業したという理学療法士のことを知り、そういう道もあるのかと考えるようになりました。
病院ではなく、自費でお金を頂く整体のお店を開けばもっと簡単にお金を稼げると思うようになっていました。
ここですでに治療家としてのマインドから道を逸れはじめていました。
初回開業時、
電話を鳴らすために作ったチラシには
でかでかと初回割引の文字。
友達に頼んでお客様風のサクラ写真。
あたかもすべてを治せるような文言。
足りない経験や知識や技術をペラペラな張りぼてで補うような営業だったと今になって思います。
お客様は来る、がしかし一回こっきり。
あっという間に先細っていきました。
当然の結果です。
お客様をもっと良くしてあげたいという気持ちよりも先に、
お金を稼ぎたい。この気持ちだけで走り始めていました。
商売は人に喜んで頂いてはじめてお金をいただけるもの。
ましてや経験や技術がものをいう整体。
そんなに甘くないということを痛感しました。
当時の自分は何もかもが足りない。
悔しいけれどそれが現実でした。
すべてを受け止め一旦閉業となりました。
【二度目の開業でやらないと誓ったこと】
先ほども述べた集客について。
でかでかと初回割引の文字。
友達に頼んでお客様風のサクラ写真。
あたかもすべてを治せるような文言。
これらすべてを絶対にやらないと決めました。
初回割引について
自分の価値をきちんと伝える努力をただ怠っていた、怠惰な集客方法だったと今は思っています。
とりあえず来てもらうために金額でハードルを下げるという当時の私は教わった知識をなにも考えずに実践し、最初はたしかに結果が出ていたので疑いもせず続けていました。
二度目の開業では先ず自分がどんな人間なのかということを伝えることから始めました。
サクラ写真とすべてを治せるような文言。
二度目の開業にあたり、
ホームぺージやSNSで「絶対に嘘はつかない」と決めました。
自分を大きく見せようとしたりしない、とにかく等身大で自分の現在地を確かめながら発信するように心がけました。
嘘をついたところで会えばすぐに見透かされてしまう。
お客様は馬鹿じゃありません。
これも一度目の開業で嫌というほど学んだことです。
これらをやめたことで何が一番良かったかと言えば、自分自身が健全でいられることです。
虚勢を張っていると何より自分が一番苦しくなります。
ENVIの開業にあたりマインド面で決めたこと。
・お金を追いかけない
・嘘をつかない
・お客様のためにできることを考える
・学ぶことをやめない
・偉ぶらない
・お客様が良くなるために必要なことははっきり伝える
・できないことはできないと言う
開業して4年が経ち、やっと自信をもってお伝えできることも増えてきました。そして5年目以降、自分のコンセプトも明確になってきました。そのことについてもまたの機会にまとめたいと思っています。
ということで今回は過去と今の違い『マインド編』でした。
その他にも
『知識・技術編』『営業スタイル』『病院とサロンの違い』などについてもまとめていきます。
荒木隆広